1話
このお話は俺が異世界につれてこられて、愉快な仲間と面白おかしく生きていく話だ!
日差しの暑い夏の8月頃、俺はどうしようもない日々を送っていた。
学校ではケンカをして帰ってくるし。
帰ったら帰ったで勉強もせずに遊んでて、仕事から帰ってきた親に怒られる始末。
しかもその親があまり帰って来ず仕方なく料理は俺が仕方なく作っている。
そんなある日のこと、俺は晩飯の買い出しの帰りに変な生き物を見た。
変な生き物は丸くて、毛がもふもふしていて、うさぎのような耳をしていた。
俺はその生き物を見ると急に、頭が真っ白になりぼーとしているうちに気がつくと、見覚えのない路地裏にいた。
そして目の前に大きな門があった。
門はツタが生えて錆び付いていた。
この世のものとは思えないくらいに不気味だった。
俺は体が動かなくなり、その門に吸いこまれそうになったが、抵抗し体が動き始めた時にその変な生き物に背中を押され門の中に入った。
その先にはなんと青い世界が広がっていた。
俺は下を見るとでかい島や大陸がいくつもあった横を見ると、ドラゴンやいくつも浮いている島があった。
そして俺は落ちていることに気づいた。
「ああああああぁぁぁぁぁ俺もうおわったああぁぁ、俺の人生おわったああああぁぁぁ」
[ぼどん]
鈍い音と一緒に森の中にあるでかい池に落ちた。
俺はあの高さから池に落ちて、何故か生きているのかわからないが今は気いしないことにした。
なぜなら別のことで今死にかけているからだ。
「くasあふじこr8ぷはー、あっぶね下に池があって良かったけど溺れるとこだったぞ。」
俺は少し見渡して、池を出たその時、俺の前にあの変な生き物がいた。
その変な生き物は眩しい光を放ち、そして次の瞬間・・・人の女の子になった。
その女の子は桜色のうさぎの耳をしていて雪のように白くて、背中まである髪が風に吹かれていた、そして瞳は綺麗で海のような薄い青い色だった。
「バシャン!!」
俺は変身したことに驚いて、また湖に逆戻りした。
「くasあふじこr8ぷはー、もう一回死ぬところだったわ」
びしょびしょになりながら湖から出て、一息ついた所でもう一度うさ耳の女の子をよく見る。
「えっちょえっえええぇぇぇぇぇ!?お、お前、ひ、人になれるのかそ、それにその耳うさぎ耳じゃねーか!」
女の子の体つきは細すぎず太すぎないちょうどいい体つきで着物を着こなしていた。
少し甘い香りがした、その香りは安心する匂いだった。
そして白い髪の子は自慢げに言った。
「私は人になれる訳でなくこの世界にいる小さな動物になれるのです。」
「へっへぇぇ」
俺はその白い髪の子に聞いた。
「君が俺をここまで連れてきたのか?」
俺がそう聞くとその白い髪の子はこっちを向いて返事を返した。
「はっはい」
「なんで俺をここまで連れてきたんだよ?」
俺がそう聞くと白い髪の女の子は難しい顔をして大きな声で言った。
「魔王を倒してもらうためです!」
俺は心の中で思った。
魔王ってゲームとかアニメで出てくるやつだろうな。
ってことは俺まじかよ!?
俺勇者とかになっちゃう系かよあっでも、魔王を倒すって言ったってめんどくさそうだしなぁ
仲間集めとか伝説武器とか探しに行くんだろ、正直めんどくせぇ。
でもわざわざ呼んでくれたあの子に悪いしなぁ。
仕方ないか暇してたしな。
「よし仕方ね魔王だかなんだか知らねがたおしてやろうじゃねぇか!!」
俺がそう言うと白い髪の子は笑顔で言った。
「はい、たのみますよ」
「あぁ俺は長門辰巳だ。よろしくな。お前の名前は?」
「私の名前ですか?」
白い髪の子はすこし考えて言った。
「私には名前が無いのです。ですから長門くん、あなたが名前をつけたください」
「俺がお前の名前を?」
俺は心の中で思った
いや俺ネーミングセンス無いしいい名前つけないと可愛そうだし、あっそうだ見た目で決めよう雪のように白い髪、春に咲く桜色の耳。
そうだ”雪春”にしようか。
「雪春なんてどうだ?」
白い髪の子は大喜びしてはね回っていた。
「わーい!わーい!やったー!ありがとうございます♪」
そして色々な話しをしているうちにあたりが暗くなてきた。
「なんか暗くなってきたな」
俺がそう言うと雪春が慌てて言った。
「夜の森はモンスターがたくさん出るので危険です。早く私が住んでいる小屋が近くにあるのでそこに行きましょう」
そして俺は雪春が俺の手をにぎって。
俺はそれに引っ張られて行くと、二階建ての木の小屋があった。
その小屋はモンスターに襲われなさそうな森の中にあり、近くには川も流れていていい場所だ。
俺がぼーっとしていると、雪春は俺のことを呼んだ。
「長門くん!早く中に入りましょう。」
「わかったよ」
それから俺は小屋の中に入った。
小屋の中は生活感溢れる部屋がいくつかあった。
そしてどの部屋も掃除はきちんとされていた。
「二階に長門くんの部屋を用意してるので今日はそこで寝てくださいね」
「わかった。ありがとな」
雪春はわざわざ俺のために部屋を用意してくれたみたいだ。
雪春は階段に指を指した。
「あの階段を上がって一番奥の部屋です」
「わかった。今日は疲れたから寝るわ。お休み」
「お休みなさい。長門くん」
俺は階段を上がって奥の部屋に行った。
そしてドアを開けるとシングルのベッドがあり、タンスもあり棚の上には本がたくさんあった。
この部屋もきちんと手入れされていた。
俺はベッドに倒れこんだ。
少し目を開けると月明かりが静かに俺の部屋を窓から照らす。
不思議と心が安らいでいく。
多分現実味がないからのかもしれない。
そんな落ち着いた雰囲気に包まれながら俺は眠りについた。
長門:さて今回の所はここまで、また見てくれよな!