表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君がくれた光を探して  作者: ロリコンかき氷
Backspace:前へ
1/2

端書き


それは、突然のことだった。


まるで、世界から切り離されたみたいに


まるで、backspaceキーを押したかのように


まるで、もとからこの次元になかったみたいに


君の形は薄れていった。



これは僕の日記みたいなもの、

あえて言い換えるならば君を探す旅路の記録。

だけども僕に君の記憶なんてない。

正確には誰にも君の記憶はない。

でも君はそこにいた。


顔も、名前も、息遣いも、

何も覚えてないけれど、

それ以外は全部覚えてる。


記録は初めから書かないとだね。

語ろうか。僕にとっての君のすべてを。


 四月七日 (月) 晴れ

入学初日、話しかけてきたのは君だった…よね。

僕は「あ…」とか「うん…」とかしか言えなかった記憶。

いつの間にか返ってこなくなったけど、

あの日交換したメールアドレスは今も残ってる。


 四月二十日 (日) 曇り

初めて君と出掛けた日、

いや、初めて女の子と出掛けた日。

どんな服、どんな髪型、どんな靴だったか。

今はもう覚えてないけど、いつも見てた君よりも

うんと可愛く見えたそんな記憶は残ってる。


 五月十五日 (木) 雨時々曇り

この辺りからかなクラスで君を避け始めたのは。

いや、消えてたのかもしれな

。だっておかしいよ。先生だって君を避ける。

しまいには席までなくなって、

君は後ろで立ちすくんでる。

その時の君は心を失ったようだった。


 五月三十日 (金) 雨

君は、ついに学校に来なくなった。

でもいなくなった訳じゃない。

メールのやり取りは残ってるから。


 十二月

会いたい。その思いで家まで行った。

聞いてたとこは思ったよりも遠くて、

自転車じゃきつかった。

でも、君に会える。

そう思えば何てことはない距離。

だったからこそあの時は絶望だった。

聞いてた住所はここ5年間空き地だったから。


そのあとは誰に聞いても


なにを調べても君の痕跡はなかった。


君の存在そのものが失踪したようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
めっちゃいいですね!? ちなみにうちが書いてる作品とあのうちが似せてしまったみたいで申し訳ないんですけどタイトルが似てしまっていて申し訳ないです! うちの投稿されてるかどうか調べようと思って検索したら…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ