渡部君、この想い割り切れん
渡部と神道は対等に
知識、人情、信頼を得た。
時は過ぎ、クライマックスへ
王道征く者
着目せよ
1階フロアにて(9:30)
入口側でたかしのスーツ姿を見かけた
但馬「たかしや」
声をかける―
但馬「よっ、たかし」
たかし「おぅ、但馬」
但馬「なぁ、今日渡部のとこいかへん?」
たかし「ええで」
但馬「なんか、買って行くけど何がええ?」
たかし「じゃ、コーヒーで」
但馬「わかった。午前中行くわ」
たかし「あいよ、行くとき連絡、頂戴な」
但馬「あいーす(せや、神道にお汁粉にしよ)」
連絡する但馬「もしもし、11時に行きますわ」
たかし「分かった、11時やな」
但馬「はい、それでは失礼します」
(10:59)5階オフィスへ―
―昼休憩後(12:48)
渡部「お腹いっぱい」
ジャシン「おう。そうだな」
チャイムが鳴った(12:50)
ジャシン「さぁ続きからだ。成一君」
渡部「あの、」
ジャシン「あっ、しまった間違えた」
渡部「名前間違えたでしょ」
神道の手を握ると「ちょっ待って、痛いイタイ、すまん悪かった」
渡部「ゴメン強すぎた」
ジャシン「(見掛けによらず強っ)なかなかやるなぁ」
作業中(16:57)
ジャシン「ふぅ、一応終わった」
渡部「それでは指定のフォルダに入れて下さい」
ジャシン「オーケー」
渡部「はい、確認しました。
この後、終わったら、二人で飲みませんか」
ジャシン「どうしよっかな。疲れたからな」
渡部「別に無理しなくていいよ」
ジャシン「また今度な」
チャイムが鳴った(17:00)
ジャシン「お疲れさま、渡部君」
渡部「あっ、ジャシンお疲れ」
オフィスから出た―
ジャシン「(なんだ、この
名残さは...いっせい、寂しくなんかないぞ)」
―The next day
下旬に差し掛かり、ついに面談を迎えた
佐田部長「終了日まで残りわずかになる。終了後はこれから3人体制で発足し、個々の力を合わせていかなくてはならない。
故に配属先の希望を聞きたい、どうする?」
神道「(うーん、ダメだここで甘えては)弊社へ貢献をと考えて、海外拠点での仕事を希望します」
佐田部長「そっか、いいだろ」
神道「ありがとうございます」
佐田部長「但し、言っておく。藤嶋が海外へ異動になったが、社員がごく少数なんだ、何故だと思う?」
神道「...辛くて辞めた?」
佐田部長「いや、希望者がいない。海外は考えもないらしい」
神道「そうなのか」
佐田部長「仕事量が圧倒的に、海外の方が多い事も関係している」
神道「なるほど」
佐田部長「わたしは、海外へ応援するよ。神道」
―終了間際、拍手するジャシン(16:59)
ジャシン「あっという間だった。
もっと指導して欲しい程だ。サンキューな」
渡部「いえいえ、そういえば。配属決まった?」
チャイムが鳴った
ジャシン「そうだ、飲みに行くかぁ」
渡部「うん、行きましょう」
ジャシン「敬語は、なしや」
渡部「但馬先輩のしゃべり方が移ってるよ」
目が合う二人
ジャシン&渡部君「アハハ」
焼き鳥屋で(18:00)
渡部
神道
渡部「くぅー、焼き鳥にビールに、胃に効くわ」
ジャシン「このつくねうまっ、こりこり感最高ぅー」
渡部「(二人で居酒屋、たのしぃー)」
ジャシン「そういえば二人で店行くのは初めてだな」
渡部「そうだね」
ジャシン「実はさ俺、海外で仕事する事になったんだ」
渡部「うん」
ジャシン「短い間だっただけど、今まで邪道な俺に伝えようとしてくれたり、親身になって教えてくれたこと。指導が一成で良かった」
渡部「へへぇ、照れるから、やめてよ」
ジャシン「アハハ(可愛いなコイツ)」
渡部「あの、なんで海外なんかに?」
ジャシン「藤嶋さんも海外拠点に仕事してると聞いたけど、
あんなぶ厚そうな壁を俺は進んでみたいんだ」
渡部「そうか、ジャシンらしいよ」
終えて、店を出た―
ジャシン「成一、またな」
一成「ジャシン!」
再び手を握った渡部は
ジャシン「痛い、イタイ」
一成「ゴメン、強すぎた」
ジャシン「どうした?、寂しいのか」
一成「(一成だよ)まあぁ、お土産よろしく」
ジャシン「(ハハーン)」
お互い肩を合わせるジャシン「(邪道を進むって俺決めたのによ)ったく、しょうがねぇな。一緒に行くか!」
一成「えっ、ボクも」
ジャシン「あぁ、」
一成「一緒にいっても...いいかな?」
ジャシン「決定事項だ。一成」
俯く渡部
奇遇にも神道の前に通り掛かる部長
佐田部長「分かった。二人とも、海外配属へ許可する!
仲良く不定期で海外研修してこい」
一成「(良かったぁ)佐田部長〰️
ありがとうございます」
ジャシン「佐田部長、ありがとうございました。」
佐田部長は羨ましいそうな表情で夜の店へ去っていった
渡部「これで一緒に(仕事)できますね」
満面の笑みでコチラに向けジャシンは「(いい顔だな)もう待てない、行くぞ」
一成「えっ、ちょっと待って、どこへ」
...
二人は海外へ―
オフィスにて嚔をする
たかし&但馬「ハックシュン。そんなアホなあ」
―End
渡部君は指導係として、部長から抜擢され。
不慣れながらも、神道と恵まれ、今となっては、一部上場企業まで成長を迎えた。何と言っても王道の渡部君と邪道の神道は相性抜群なようで。佐田部長ナイス判断。又、神道と渡部君を見守る但馬とたかし先輩の対応がより良い雰囲気へと変化が見受けられ、渡部君の緊張も解れた様子。
少し余談ですが、前作の藤嶋が登場しないと思うや否や、規模拡大に向けて社長から言い渡され、海外拠点へ配属された為。
渡部君の指導を受けた神道は、仕事としての心構えから基礎知識を真摯に受け止めた。そこには、神道の持ってない愛嬌や伝えようとする気持ちがいつしか惹かれていく、神道は荒れていた感情までもが変わっていく。渡部君の見えない魅力を佐田部長は把握しつつ、フォローアップに但馬とたかし先輩を組ませた。普段は目立たない存在のたかし先輩と但馬のタッグが結果として、大きく成長する為の手段の一つだろう。帳本人である渡部君からは見えてはいないですが。
また、神道はある行動によって、情報が入り、海外拠点へ進むと心に決めた。
一方その頃、辛い現実に途方に暮れていた藤嶋。そこへ現れたのが神道と渡部の二人だった。後に二人は結成して、圧倒的な仕事量をクリアし、会社は一部上場企業へ昇格。クビを免れた藤嶋はそっと胸を撫で下ろした。
そして、瞬く間に情報伝達していき、驚きを隠せずにいた佐田部長。笑顔を見せるもひきつる様子を伺う鷹志の姿だ。まさかあの一言で...
表面化では平凡な日常も、視点が変化するとエピソードも異なって見える。何が起こるか分からない世の中も、視点を変えることで歩む凸凹道はオモロいことがこんなにも出逢えるんだと
フィクションであり、実在の人物や企業などとは関係ありません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
我が邪道へ突き進む
凸凹道あれど
王道メソッドへと
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