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孤独と絶望
孤独と絶望
終わりの無い理不尽な日々と、孤独という名の化け物が、
カヨリナ姫を飲み込んでいった。
いつしか、カヨリナ姫は永遠の眠りを望んだ。
カヨリナ姫の体には、きらびやかな宝飾品という名の、
首輪が光っていた。
この、絶大な父神の力が宿った首輪は、
カヨリナ姫のその望みを、固く禁じていた。
その頃神界では。
母神と月の神ルナが、カヨリナ姫との面会を、父神に懇願していた。
しかし、
神々の強い反発により、父神はその願いを聞き入れ無かった。
漆黒の闇に沈むカヨリナ姫は、純白を纏い、
微笑みと共に、父神の世を見下していた。
冷淡な父神