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大学生生活!

初投稿になります。


中学生の時の成績は5段階でオール3。高校の時の成績は10段階でオール5。趣味は漫画やゲーム。みんなが好きなメジャーなものが多かった。そんな僕、三木みき 達也たつやは、人生で最も楽しいとされる私立で文系の大学に進学した。


「お……て……」

「お……き……て……」

「起きて!!!お兄ちゃん!!」


寝ていたのか。目を覚ますとそこには怒った顔の1人の少女がこちらを覗き込み立っていた。

その少女の名前は三木みき みさき俺の妹だ。

家から近くの通っている高校二年生だ。


「ん……ゔーん……もう少し……」


剥がされた布団をもう一度被り、眠たい目を擦りながら答える。


「ダメでしょ兄ちゃん!昨日ちゃんと一限でるって約束したでしょ!?」

ほっぺを膨らませ可愛らしく怒る岬。


「岬、そんなに可愛らしく怒ってもお兄ちゃんにはご褒美でしかないぞ?」


実に僕の本音である。岬は高校では美人で有名であり、一年生の頃からファンクラブができるほどである。そして巨乳でもある。


「お兄ちゃんのバカ!留年しても知らないんだからね!」


少し顔を赤くしながら怒る妹。やっぱり可愛いと思うシスコンなんだろうか……。


「もう、薫ちゃん迎えにきて待ってるだからね!」


そうだった!

今日は同じサークルの水無月みなつき かおると一緒に登校し4限終わりに飲みに行く予定だった!

薫は僕と同じテニスサークルの人気美女で仲良くなれたのは奇跡に近い!起きなければ!!

すぐに身支度を済ませ玄関に向かう。


「お兄ちゃんってば薫の名前を出すとすぐに覚醒するんだから……」

と岬が頬を膨らませながら言う。


「そんな可愛い顔して怒るなよ岬!行ってきます!」


颯爽と階段を駆け下り、不機嫌そうな妹を横目に家を出た。








「おはよう。達也くん!」


そう言い笑顔で待ってくれていたのは言うまでもなく薫である。

大学生には思えないくらい童顔。黒髪でショートカット。スタイルはよく少し柑橘系のいい匂いがする。どうして僕なんかと仲良くしてくれるのか不思議なくらいに可愛い。


「おはよう!薫」


薫の挨拶に笑顔で答える。


「4限終わった後、いつものサークルのメンバーで飲みに行くってことでいいんだよな?」

予定を間違えていないか一応確認する。


「そうだよ〜。達也くん飲み会の後予定ある?」

薫が下から覗き込み質問してくる。うぅっ…可愛いっ!


「ないけど?どうして?」

平然な雰囲気で返事をしているが内心ドキドキしている。薫から予定を聞いてくるなんて……。しかも飲み会の後の予定を!


「少し話したいことがあって……」

顔を少し赤らめた薫。


「そうなんだ、いいよ!もしかしたら他のサークルのメンバーでには言いにくい話?」

薫が僕に2人きりで話!?2人で!?

僕のテンションは過去にないまで上がっていた。


「達也くんにしかできない話かな。あっ!大学着いちゃったね。じゃあ、また4限終わりに集まろうね!」


気がついたら、もう大学を目前とするところまで来ていたようだ。


「わかった!授業終わったら連絡するよ」


そういって薫が大学の前の横断歩道を渡ろうとした時、こちらに向かって黒塗りの高級車が猛スピードでこちらに近づいて来ていることに気づいた。


「危ない!!!」


考えるより先に僕は薫を押し飛ばしていた。

そうして、瞬く間に全身に痛みが走った!

全身を高いところから落ち強く打ったような痛み……

目の前が真っ暗になった……

薫はどうなっただろうかそんな不安を残しながら意識が遠のいっていった。








「お……ろ……」

「お……き……ろ……」

声が聞こえる……

岬とは思えない野太く、丸でゴリラのような声だ……


「か……ら……が、しいか……」

「力が……欲しいか……?」


あぁ……

欲しい好きな人が守れるくらいの力が……


「わ……か……た……」

「歯を食いしばれ」


ん?歯をくいしばる?力を分け与える際に肉体にダメージでもあるのだろうか?

そうして、僕は歯を食いしばった。

その直後、僕の鳩尾にとんでもない激痛が走る!


「……っっ!!!」


声がでない……

意識が覚醒していく……

目を開けると目の前にはゴリラがいた。


「ゴリラだ……」

ゴリラがいる


「誰がゴロリくんだ、殺すぞ」

言ってない……


そう、この男の名前は武田 信之 (たけだ のぶゆき)僕の大学での友人だ。

いや、知り合いだ。

友人なら幸せな夢を見て、寝ている友人の鳩尾に本気で一撃を加えたりはしないだろう。


「なんで、僕の部屋にいるのさ……」

そう、僕にはこんなゴリラみたいな180センチのゴリゴリのゴリラみたいなやつに起こされなくたって妹がいる!


「妹の岬はどうして起こしてくれなかったんだろう…」

そう呟くと信之は、本当に可哀想なものを見るような目で見つめてきた。


「まるで妹もいなければ、同じテニスサークルの美人の友達も夢だったと言わんばかりの顔で僕のことを見るのはやめてくれないか?」


信之はもっと可哀想なものを見るような顔をした後


「全くその通りなんだが」


そう……大学に入学してから2ヶ月、僕は大学生をしていない。































最後まで読んでいただき有難うございます。

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