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蠣崎当主伝  作者: 吉原左衛門尉義清
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和議の是非

安東舜季の名でお互いの領土の境界線の上で会見を行うことを明記した書状がアイヌの人たちに届けられ、一緒に和議の内容も送られた


以下が内容なんだけど


『和議についての内容


1、他国の商人との交易において蠣崎家が徴収した関銭の一部をチコモタインとハシタインに支払うこと


2、シリウチから天河までの地域より北東を蝦夷地とし和人の出入りを制限すること


3、渡島半島南西部の松前と天河は和人地としアイヌの出入りを自由とすること


4、シリウチの沖または天河の沖を船が通過する際は帆を下げて一礼すること』


これに舜季様に言えない秘密条約をいくつか当日提示するとして


さて、蠣崎家のみなさんに教えますか



================================



広間に集まった主だった家臣たちにこの旨を伝えたら何人かが異論を唱えてきた


「義広様! 何故このようなわが家が不利になる条件をお飲みになったのじゃ!」


彼の名は小林良治こばやしよしはるといい、厚谷重政と伴に蠣崎の重臣だ


その何人かって言うのが全員小林一族っていうから……


「これぐらいしないと相手も納得しないでしょう。我々は彼らにとっては侵略者なんですから。」


「なら奴らを滅ぼせばいいだけじゃ!」


重季から聞いた話だけど小林一族は志苔館の館主だったらしいんだけどそこがアイヌの攻撃によって陥落してから異常なまでにアイヌたちを憎んでいるらしい


「良治殿、貴方個人の因縁で家の判断を覆すことはできません。それにこの案件は安東様とともに作ったものです。これに反対するという事は我々は安東家を蔑にしたことと変わりはありません。その責任をとれるのですか?」


「…………異論はないのじゃ」


「ではこの内容でアイヌたちと和議を結ぶことになります。では解散」


その後季遠と重政と少し話してから俺は屋敷に帰った

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