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蠣崎当主伝  作者: 吉原左衛門尉義清
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下国重季

俺が知っている蠣崎家もとい松前家は天下争奪戦とはほぼ無関係な大名であった


元々、蝦夷地には12の館がありそれぞれが自治都市のようなものであった


それが崩れたのが1457年に起こったコマシャイン率いる中南部のアイヌ人達が和人に対して一斉蜂起したコマシャインの戦いである


この乱の首謀者、コマシャインを打ち取ったのが後に蠣崎家を継ぐ武田信広(たけだのぶひろ)であった


彼は前々から花沢館主の蠣崎季繁(かきざきすえしげ)に気に入られており婿養子となっていた


彼の嫡男が以後の蠣崎家の主流となる


なお、信広は若狭武田家の出だとする説があるが真偽は定かではない


こんな感じだったな


まあ、俺の先祖様の話だからなこれぐらいは知っていてもおかしくないだろ?


====================================



それにしても


屋敷ですねー


ちなみに俺の家なんだそうだ


先の会議の後、いくつか報告を聞いて解散となった


そして俺は当主の屋敷へと案内されていた


「我らの主となる方のお住まいですのでこれぐらいは必要かと」


「え?」


「まだ名乗っておりませんでしたね、殿の小性を務める事になりました下国重季(しもぐにじげちか)と申します、今後とも良しなに」


おれのそば仕え?


ああ、信長で言うところの森蘭丸君ね


「ああ、よろしくね。重季、ところで幾つ?」


「某ですか? 今年で18に」


「俺と同い年じゃん、もっと低く接してくれないか?」


「そうは言われましても……」


「命令と言えば?」


「……」


「そんなにいやなのか?」


「そういう訳ではないのですが、身分が……」


「なんだ、そんなことか」


「そんなこととはどういうことですか」


「俺も昨日まで何の身分も無い人間だったんだぞ、そんなこと気にするか? 俺はしないね」


「……分かりました」


「そうか、じゃあよろしくな重季!」


「ああ、よろしく!」


さてと、なんとも急展開でいろいろ認識が追い付いていないのは否めないのだけれど……


やれることをやるだけだ


さて、現状で注意すべきは……


「重臣格の反乱か……」(ボソッ)


「殿、どうしたの?」


「いや、なんでもないさ」


さてと、これから忙しくなるな!

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