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蠣崎当主伝  作者: 吉原左衛門尉義清
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プロローグ

20XX年4月2日


……県にてマグニチュード7.5の直下型地震が発生


被害は全壊1棟、半壊無、損傷多数


行方不明者10名、死者無し、怪我人多数


なお行方不明者10名は全壊した……高校の旧校舎にいた人物とみられる


残骸の撤去作業は重機搬入の困難のため難航しており同日の救助は見込めそうにない


なお行方不明者は以下の者


松前琢磨(まつまえたくま)


李翠香(りすいか)


藤堂雅虎(とうどうまさとら)


小野寺正志(おのでらまさし)


米良重樹(めらしげき)


高野美代子(たかのみよこ)


原田正行(はらだまさゆき)


加藤奈々(かとうなな)


高田隆(たかだたかし)


高田鈴(たかだすず)



なお同日に行われる予定であった入学式は彼等の救助を待っての開催となることを学校側が伝えている

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