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前編

拙小説の登場人物(受け)による座談会です。

本編をご存知ない方は、ちょっとわかりにくいかもしれません。

登場人物は『Dream on』の藤咲雪弥、『C'est la vie』の夏輝、『悪魔と呼ばないで』の日下、『You are my destiny』の光、そして『歌を忘れたカナリア』の真澄&千春です。

とりとめもないSSですが、楽しんでいただけたらと思います♪

「ええと、みなさんお集まりかな?」


今日は作者の一存で、このブログのメインキャラ、それも受けキャラのみなさんにお集まりいただいたのであるが、みな一様にめんどくさそうな、いや、戸惑ったような顔をしている。


「今日は、我がブログの受け子さんたちにお集まりいただきました!」


そう明るく言うと、ギロッと眼つきの悪い男がこちらを睨みつけてきた。


「なんだよ、その受け子ってのはよぉ」


日下さん、そこに反応しなくても・・・


「いや、まあ、受け子が嫌ならなんだろう・・・“ネコ”? まあ、なんにせようちの小説の受けの人に来ていただいたというわけ」


「ちょっと待てよ、なんで透がいねえんだよ」


「あの、透さんではなく俺が・・・」


「えっ・・・」


光君の言葉に凍りつく日下さん。

まあ、そうだよね。

透は攻めなんだよねぇ・・・これで自分が受けであることが透にバレちゃうね、クスッ。


「えっと、とりあえず、まずは自己紹介から行きましょうか。すでにお知り合いの人たちもいると思うけど、お初の人もいるだろうからね。それじゃあ、小説の古い順に行こうかな。雪ちゃんからどうぞ」


「え、俺から?」


「そう、あなたたちが一番最初のカップルだからね、自己紹介お願いしま~す」


「えっと、藤咲雪弥です。あの、一応歌手やってます」


「よう、久しぶりだな」


「あ、日下さん・・・でしたっけ。お久しぶりです。まさかあなたにお会いするとは思ってなかったから意外でした」


「・・・・・・」


雪ちゃん、そこは触れずにいてほしかったのに。

まったくもって、天然ちゃんなんだからww


「ちなみに、雪ちゃんのパートナーはあの竜仁会の若頭の東堂龍一さんです。みなさんすでにご存知かもしれませんが」


知らなかった人もいたのか、一瞬場がどよめく。

まあしょうがないよねぇ、竜仁会って言えば泣く子も黙る日本一のヤクザだもの。

普通は引くよね、うん。

それでも、雪ちゃんの美貌とオーラにウットリしている子もいて、さすがはスターの輝きだわ。


「じゃあ次、夏輝君ね」


「あ、あの・・・室伏夏輝です」


「お、もう室伏さんの籍に入ったの?」


「はい」


「そう、よかったね」


「あ・・ありがとうございます」


そういって頬を染める夏輝君は、なんとも言えず愛らしい。

この子は二丁目でウリセンやってたんだけど、とてもそんな風には見えないなぁ。

毅彦に愛されて美貌にも磨きがかかったような・・・


「夏輝君のパートナーはあの室伏商事の人なんだよ」


「えっ、室伏商事?!すごい・・・」


そう言って目を見開いたのは光だ。

無理もないよね、室伏といえば一二を争う大会社だもの。

みんなが口々にすごいね~と言うので、照れて顔を真っ赤にしちゃった夏輝君。

ホント、可愛いなぁ~

抱きしめてグリグリしたくなっちゃう。


「では次に、お待たせしました日下さん」


「別に待っちゃいねえがな。ああー、ゴホン。日下大輔だ。これでも一応刑事だ。よろしく」


「日下さんは捜査一課切ってのやり手刑事なんだよ」


「それほどでもねえが・・・」


「ご謙遜を。あなたの手にかかればどんな犯罪もちょちょいのちょいで解決でしょ?」


「あ、俺も透さんから聞いてますよ、日下さんの活躍ぶり」


「活躍っていうより、勝手ぶりなんじゃないか」


「そっ・・・それは・・・」


光君があたふたしてる。

日下さんは唯我独尊タイプだからねぇ、相棒の透はいつも振り回されてるんだよね。

きっとそんな話を、光も聞かされてるんだろうなぁ・・・

それにしてもこの子もいい子だねぇ・・・嘘が付けないというかなんというか。

よくこれでホストなんてやってたよ。


「じゃあ次は、その透君のパートナーの光君、どうぞ」


あからさまにホッとした表情で光がみんなに向かって挨拶をする。


「光っていうのは実は源氏名で・・・本名は山本賢治です。まあ、みんな光って呼ぶので、光でお願いします」


「光君、久しぶりだね」


「あ、雪弥さん、その節はお世話になりました」


「ううん、世話だなんて俺はなにも・・・」


「いや、雪弥さんが社長にかけあってくれたおかげで穏便に店を辞めることができたし、こうして独立もできたんです。本当に感謝してます」


「そんな・・・」


なになに、そんなもじもじしちゃってっ。

可愛い子たちが互いに頬を染めて照れる姿なんて、もう眼福としか言いようがないなぁ~♪

今日は良い日だわ、うん。


「えっと、光君は日下さんの相棒と付き合ってるの。透君って言う。彼もなかなか凄腕の刑事なんだよ。それと、光君はね、雪ちゃんのパートナーの経営するホストクラブでナンバーワンだったんだよ」


「ナンバーワン!」


思わず夏輝が感嘆の声を上げる。

彼も一時とはいえアンダーグラウンドにいたから、ナンバーワンの凄さを知っているのだろう。

感心した目で光を見ている。


「はい、でも今はビストロをやってます。ブリランテっていうワインダイニングなんですけど」


「良い店だよ~俺なんて入り浸りだもん」


「お店ではあまりお構いできずずいません、雪弥さん」


「いいっていいって。常連さんの相手とか忙しそうだし、料理も全部光君が作ってるわけだしね」


「贔屓にしていただいて、感謝してます」


「はいはい、続きはまたお店でやってよ。時間がないので次に行くね。お次は、最後の受け子さんだね・・・って、あれ、なんで真澄さんがここに?」


ふと見遣ると、真澄の膝の上にちょこんと千春が乗っかっている。

今日は受け子さんだけの座談会のはずなんですけど~~~


「みなさんこんにちは。惣領真澄と言います。内科医です。ええと、事情があって千春を一人にするわけにはいかないので、私が同席しました。よろしくお願いします」


ああ、なるほどね。

まあそりゃそうだよね~千春ちゃんを一人で来させるわけにはいかないか。

しかし、この二人がいるとあんまりぶっちゃけトークはできないんじゃ・・・


「ええと、これで我が小説の受け子さんが勢ぞろいしたわけだけど」


「だからその受け子ってのはやめろっての!」


「はいはい(もう、うるさいなぁ!)。ではこれから座談会を始めたいと思います」


「ちょっと待って」


「なに、雪ちゃん」


「全員って、ホントに?まだ他にも登場人物がいるんじゃない?」


チッ・・・気付かれたか。

妙に勘の良い子だよ、この子は。


「えっと、SSのみの登場の人たちには参加してもらってません。今回は長編と中編のキャラのみということで。それと、時代物もご登場願えませんでした。まさか江戸時代から来てもらうわけにもいかないのでね」


「んなの、どうせご都合主義の小説なんだから無理くり連れてこりゃいいじゃねえか」


日下さんってば、そんな身もふたもないことを・・・(泣)


「ええーとにかく!今回はこれで全員です!というわけで座談会に入りたいと思いますが、自己紹介だけで時間を取っちゃったので、本番は次回に」


なんだよそれー

ええーーー

ちゃんとしてよーーー


という受け子さんたちのブーイングが聞こえたような気がしたけど、知るかいっ。


ともあれ、座談会の続きはまた次回。






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