永遠への始まり
「ミアリ~~~~~~~~!!!!!」
ピーコの案内でたどり着いたのは、ミアリーが僕を売ろうとした店、「よろず商」。
店員は見当たらない。危機を感知したか?
「あ。ウォン」
「話はピーコから聞いたよ。護衛? そんなの、断ってよ!! 僕ら、生きている時間がありすぎるんだよ」
「・・・・・。でも、おねぇさんが困っているの」
ミアリーは元気を無くしたのか、声が小さくなる。
「じゃあ、僕から断っておくよ。どの女性?」
「ウォンの後ろにいる。胸がでかい」
「あんたね、誤解されるような紹介はしないでくれる?」
三つ編みの金色の髪。すらりと細いスタイルのいい体に、地味な装備が包まれている。お金持ちなのに、貧乏になった?
「言っておくけど。社会的立場が下がっただけで、金は困っていないわよ!」
「それ、貧乏になったと言えるよ」
「はんっ。お喋り犬に押されるような私じゃ、つまらないって言うの? どーぜ、そこのお嬢さんと同じく金にこまっているんでしょ!」
「・・・・・ミアリー」
「ごめんなさい」
「後で怒りの雷を落とすからな」
仕方ないので今までの出来事を説明した。
「というわけです」
「なるほど。じゃあ、フィラリアまでつきあってくれる? そしたら解放するから」
フィラリア? 向こうの世界の単語を借りたら、大阪だ。
「しかし・・・」
「ウォン~~~~~」
「・・・・。ここはミアリーに責任を取ってもらう形で・・・とりあえず、受けます」
「そう。なら、良かったわ。私、ロラよ。よろしく」
しっかり握手を交わし、よろず商から出る。
「さあ。行こうか。永遠の旅を」
こうして、僕らの長い長い旅を始めたのだったーー。




