投げやりエンド
「・・・・というのが私の理想でそれを実行に移す為にはあの、十二干支が必要なのです」
「ですが、その計画はコストが厳しくなりますよ」
「覚悟の上です。それを達成した時の希望はデカいものです」
「いや、リターンを期待するならば、負担を最小限に避けた方がいいのでは?」
「むぅ・・・」 「貴女もなかなか・・・。(粘るなぁ)」
子供村の最奥。村長の大家。
その接見の間で若い2人が激しい議論を交わしていた。
方や、まだまだ社会人初心者でありながら、20歳にして村長になった、ニラ。
方や、騎士団で修業を続ける男性。今回の議論のきっかけとなった直訴状を持って子供村に堂々と入った人でもある。しかしながら、所詮は騎士団の代役であり、実は交渉初心者だ。名はクロノ。
現状はクロノが質問し、ニラが堅い鉄壁の如く言い返すというものになっていた。
女中が休憩に、とお茶が持ってきた。2人は直ぐに飲み干し、無言でおかわりを要求した。
女中が部屋から立ち去った後、再び議論を始めた。
お互い、眠気を覚え始めた時。
空に白い一筋が見えた。
いやーーそう見えるだけだ。何故かは分からない。直感で語ったのだ。もしかしたら、「柱」かもしれない。
すると、頭の中に不思議な声が聞こえた。
<ーー世界の者よ
時は来た
今こそ、楽園を開こう
十二干支よ、破壊しろ
この見捨てられた世界「セイリェア」を破壊しろ
何故なら命の水など触る事も叶わないのだからーー>
すぅっと声が消えていく気配が有った。
「今のは・・・?」
唖然として村長、ニラが呟く。
クロノが何としても言葉を続こうとして、口を開けない。
しばらく沈黙を維持した後、警報音と村人(ほぼ子供)が悲鳴を上げた。
何事か、とニラが叫び、大人が走ってきた。
「村長、大変です! 十二干支・丑と午がいきなり暴れ出しました! 既に死人が10を越えています!」
「え」
「十二干支は!?」
「ついさっき、集団住宅地に向かってーー」
そこまで言って、息が途切れた。
呼吸が苦しくなったのではない、斬られたのだ。
いきなり目の前に現れた十二干支によって。ポニーデール風に纏めた女性。だが、目が赤くなり、殺意がただ漏れしている。
まるでーーまるで、発狂した殺人鬼のようだ。
「丑ッッ・・・・・!!」
振り上げたその剣はニラを捉えていた。クロノが庇い、出血する。
「くっ・・・・」
もはや、これまでか。
「ていりゃあああああああああああああああ!!!」
突然、2人の影が飛び出し、丑を追い払う。
ミアリーとエリフォーセだった。
「大丈夫!?」
次に来たのはウォンだ。続いてピーコも来る。
「姫様、これは・・・!?」
「ウォン、説明を」
「・・・・こんな現象、初めて見た。おそらく、混沌が近づいているせいかも」
「混沌?」
「ーー7年前、ピーコと僕が命がけで宇宙へ飛ばした、悪魔のような獣、赤熊」
「!? それって、トラエールの山を消し飛んだ・・」
「ああ、消してはないよ。ただ、破壊したんだよ」
一同、無言になる。
その時、白い柱が強く放つ。
「とうやら、あれが赤熊を呼び寄せているらしい」
直後、大きな揺れが襲いかかる。
ーーー来たのだ。
この世にとっての悪魔が。
「皆は暴れ出した十二干支を阻止。能力は未・亥が解除してくれる。後、これは予想だけと、辰も平気だと思うよ。あいつは「最強」だから」
「つーわけで、逝ってくる」
「うん。分かった。気をつけてね」
「ああ。任せてくれ」
「よし、全員に発令! あいつらを阻止するぞ!」
「「「「「おおおおおお!!!」」」」」」
こうして
語り話となり
伝説へと昇華されていく。
これはそんな人達の物語。
これ以上のプロットは空っぽになったので、投げやりエンドになってしまいました




