十二干支 丑と午
「待て」
ポニーデール風の背が高い女性が重々しい声を掛ける。右手は既に愛剣「風剣」を握っており、警戒姿勢だ。視線を隣の相棒、クネクネした腰まで届く紫髪と大きい胸が目立つ人物と合わせる。それから警戒対象に逸らす。
隣の相棒の武器はハンマーだ。黒くてデカい鉄塊はあらゆる相手を押し潰すのに役に立つ。
「用は何だ」
「・・・十二干支・丑と午だな? ならば、ここは子供村か」
腰に長い剣。飾りはあるが、少ない。青色を基調に造られた物だ。それを注意深く見ると、相当な使い手でないと満足に振るえない事を分かる。使い手を選ぶ剣だ。
そんな物を持つ男性は顔を隠さず、堂々と騎士団の制服を着ている。白色を大半に塗られている服には輝いて見える。男性の顔が痩せていて瞳から秘めたる志を持つイケメンならより一層に、だ。
「あらあら、私達を知っているなんて、有名になりましねぇ~~~~。どう思いますの? 午さん」
「丑、頼むから、黙ってくれ。シリアスさんが死ぬ。・・・・主よ、名と用を言え。我々の強さ、予想ぐらいは出来ているだろう?」
2mはあろう高い塀に堅く閉ざした木製の扉を守る門番を任せているのに、おっとりした性格を貫くクルエス。その人物にため息を吐きながら警戒を緩めないマッポ。
「私は騎士団の一員、クロノ・エスタンだ。村長に会わせて欲しい。そして、十二干支ーーー「命の水」の守護者、丑と午について話し合いたい」
「・・・・」「・・・・」
一瞬、沈黙の空気が流れる。
やぱり命の水か。ならば覚悟を証明してもらうか(見せるか)。
お互いに腹探りをしていると、深く深く思考していた丑が閃いた感情を魅せた。
「はっ、これは一緒に居て欲しいという告白・・・・・・!?」
「「 いや、それは無い 」」
どうしてそうなった発想を至ったクルエスに思いかけず息を合わせ、否定する丑とクロノ騎士であった。




