情報課
子:ラビ
丑:クルエス
寅:フェイナ
卵:ピーコ
辰:トーナシュ
巳:クバラ
午:マッポ
未:ラバーネラル
申:カンガール
戌:ウォン
亥:ミヤン
「これが十二干支・・・・・」
「私が出会ったウォンとピーコは魂技と呼ばれる奇術を持っていて、素早い移動とパワーアタックがありました。・・・・どちらも魔獣級ですが」
「この似顔絵からは予想できませんな」
フィラリアの中央管理局。3階の特別情報課。ここは国内で起きた情報に関するトラブルを処理する情報エキスパートの精鋭部隊が在籍する仕事場である。
そんなチームの長、すなち課長とクイーンセルが会話を交わしていた。課長は接客の間へ案内したかったが、「すぐに帰るのでご気遣い無く」とクイーンセルが丁寧(?)に
断った。
「そこで国内に情報網を張っているあなたにお願いがあります」
「分かっている。こいつに関しての情報があったら寄越せ、と言いたいんだろ」
「おっしゃる通りです」
「・・・今は無いな。前は有ったんだが。どうして今頃に」
「これ以上言えませんが、キーワードは「命の水」です」
「む・・・」
その時、職員が悲鳴に似た声が響く。
「課長! 奈良で白い犬が暴れているとの情報が」
「こちらも有りました。北からやってきたと」
「いいえ、南です」
「そんな! 俺ん所は東からやってきて、南に消えたと情報が・・・・!」
一転して騒ぐ職場。電話が鳴り止まないのは慣れた事だが、これほどは初めてだ。
「落ち着け! くそっ、どうなっている」
「ここは情報を管理する所。国軍に連絡すると共に情報を送ってきたのでしょう。おそらく、素早い移動で現場を混乱させたと」
「十二干支・戌か! ははっ、やってくれるな!」
不気味な笑いで机を叩く課長。対してクイーンセルは冷静に考えていた。確かにこれは効果的だ。一度混乱にしえば回復まで時間が掛かる。その間、逃げ切ればいい。
だが、逆に言えば居場所を特定できたと言える。後は騎士団に連絡すれば包囲してくれるだろう。
しかし、ここからクイーンセルも予想できなかった事態が起こる。
「課長!
スクラタの付近で戦闘です! 対象は白い犬&ネコ耳と巫女服の栗毛少女!」
ハッと課長の机にある指定賞金首書を見る。ネコ耳と巫女服の栗毛少女。十二干支・亥だ。




