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二人の変態

「一体なんですか!」

 奥にあった來端の部屋らしきところに無理やり入れられた私はこう、訴えた。

 ホントにこいつはなんなのだろうか。気持ちの悪い、コーヒーも飲みたくなくなったは、消えちまえ社会のゴミめ。この、アホ毛野郎が・・・・・と思ったりしても始まらないことくらい分かっている。多分、表情に出ているのだろうが。

「お前の本質は初めてものだ。お前には興味がないがお前の身体にはとても興味がある」

「しつれいな!! そしてヘンタイ!!!」

 おもいっきり叫んでやった。下の階の人達に聞こえたかな、いや、聞こえたほうが数倍うれいい。この変態男が私を犯す前に変態男を召さないと。

「変態とは失礼ですね。俺に逆らわず、目をつぶっておけばいいものを」

 にじり寄ってこ・・・・・・・・・なかった。

「え・・・・・」

「変な期待をするな、変態」

「コイツ・・・・・!」

 変態に変態っていわれたくないわ! この変態が! 変態変態変態!!!

 疲れた。もう・・・・・疲れました。椎橋さん、早く帰って来て・・・!

 さっきちょっとは普通の人かなって思ったのに・・・。こんな変態だったなんて。

「おい変態」

「人を変態って呼ばないでください!」

「さっきまで俺のこと変態って言ってたじゃないですか。ねぇ、変態サン」

「・・・・・・・・・」

 もういいよ。

 喋らない。

「鉄かぁ、すごいなおチビさん。」

 くっ・・・・・。

「こーひーいれようか。雫ノ華」

 くうう・・・・。

「よし、そうしよう」

 じゃー、ぐつぐつ、じょあー・・・・・。

「はい・・・どうぞ」

「・・・・・」

 感想。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インスタントかよ。

 いきなりポッドに直行しやがった。淹れる気ゼロか。ヤル気ナシか。少なくともここカフェだぞ。

「まあ・・・・・いいか」

 來端のヤツ、微妙にこっちを見据えるな。

 ごくり。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にがっ。

「(ふるふるふる)」

 にがががが。

 エスプレッソか。超エスプレッソか。


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