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黒猫クロとぼく  作者: たま


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19/19

最終試験

巨大な階段を上るたび、空気が薄くなる。

MPが自然に吸われていく。


《中層最終試練 開始》

最上段。

そこには――

黒い玉座。

そして、宙に浮かぶ“核”。


人型ですらない。


純粋な赤黒い結晶体。


《第二塔 中層管理者 本体》

声が、直接頭に響く。


《到達確認》

《成長値 基準突破》

《報酬判定 開始》

「……え?」

戦闘態勢を取ったまま、固まる。

ノクスが目を細める。


「試練は既に越えているらしいな」

シロが小さく笑う。


「協調、突破、火力上限更新。全部見られてた」

赤い光が降りる。


ぼくと真の足元に、魔法陣。


《中層突破報酬 具現化》

光が凝縮し――

二つの小箱が現れる。

黒い箱と、白い箱。


「開けろってこと?」


《契約者 優先取得》

ぼくは黒い箱に触れる。


開く。


中にあったのは――

銀と黒が混じった指輪。

中央に小さな風の紋章。

《塔核指輪・嵐》

《等級:中層級》

《効果:MP自動回復(微)/嵐魔法威力上昇(中)/魔力圧縮負荷軽減》


「……すご」

指に通した瞬間。

魔力の巡りが変わる。

さっき枯れたはずのMPが、わずかに回復していく。


《新称号獲得》《第二塔・中層踏破者》

真も白い箱を開ける。


中には、赤い宝石が埋め込まれた腕輪。


《戦導の腕輪》《STR上昇(中)/身体強化持続時間延長》

「おお……!」

装着した瞬間、真の筋肉がわずかに膨らむ。


「これ、めっちゃ軽い!」

さらに。

管理者核が脈打つ。


《守護獣進化条件 一部達成》

シロとノクスの足元にも光。

シロの毛並みが一瞬だけ銀に変わる。

ノクスの影が濃くなる。


《守護獣位階 成長段階Ⅰ解放》

ノクスがふっと笑う。


「力の枷が一枚外れた」

シロが尻尾を揺らす。


「次は完全覚醒だね」


核が、ゆっくりと崩れる。


《中層域 制圧完了》

《上層解放条件:レベル20到達》

赤い光が収束し、塔全体が静かになる。

圧が消えた。

代わりに――

温かい魔力が流れる。

ご褒美。

確かに、越えた証。

真がぼくを見る。


「あと1だな」

「うん」

指輪が、淡く光る。

MPが、自然回復していく感覚。

強くなった実感。

でも。

塔はまだ終わらない。

玉座の後ろに、新たな階段。

さらに上へ。


《上層域 未解放》

ぼくは拳を握る。


「レベル20になったら、また来よう」

ノクスが空を見上げる。

「塔は待つ。だが、外も動くぞ」

その言葉と同時に。

塔の外から、かすかな振動。

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