死ぬかと思った
「うおおおお!!」
拳が核を叩く。
同時に。
シロの《光裂爪》。
ノクスの《闇穿》。
三重衝撃。
パキン。
核、粉砕。
処刑騎士の体が崩れる。
粒子化。
消滅。
静寂。
《中層管理補佐 撃破》
《大量の経験値を獲得しました》
《レベルが19に上昇しました》
《田中真のレベルが11に上昇しました》
《魔力圧縮がLv4に上昇しました》
《嵐魔法がLv4に上昇しました》
《新スキルを獲得しました 暴嵐穿》
ぼくはその場に倒れる。
MP、ほぼゼロ。
真が横に寝転ぶ。
「……死ぬかと思った」
「ぼくも」
ノクスが小さく笑う。
「よくやった、あおい」
シロが頬をぺち、と叩く。
「まだ上があるよ?」
「今はステータスを確認するね」
ステータス
名前 楠 あおい
年齢 12
レベル 19
HP 610
MP 1780
STR 320
LUK 88
称号塔の踏破者(第一階層)
塔の契約者第二塔の挑戦者中層突破者
スキル
魔核吸収(Lv3)
魔力操作(Lv3)
鑑定(Lv2)
嵐魔法(Lv4)
魔力圧縮(Lv4)
暴嵐穿(NEW)
守護獣契約白獣リンク(副位覚醒)
名前 田中 真
年齢 12レベル 11
HP 260
MP 120
STR 210
LUK 60
スキル
剣術操作(Lv3)
身体強化(Lv3)
ノクス(黒猫)
位階 守護獣 影位
スキル闇拘束闇盾重圧支配闇穿
シロ(白猫)
位階 守護獣 光位
スキル白獣術光裂爪閃歩光付与
闘技場の奥。
さらに巨大な階段。
その上から。
圧倒的な気配。
《中層管理者 本体》
空が揺らぐ。
第二塔は、まだ終わらない。
でも。
確実に強くなっている。
ぼくは立ち上がる。
「……レベル20、見えてきた」
真が拳を握る。
「最後まで付き合うぞ」
塔が、脈打つ。
まるで歓迎するように。
巨大な階段の上。
黒い空が渦を巻く。
《中層最終試練 準備中》
赤い文字が浮かぶ。
物語は、加速をやめない。
――次は、レベル20の壁。




