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試験官
《成長確認》《第三階層にて再評価》
光が降りる。
《経験値を獲得しました》《レベルが17に上昇しました》《田中真のレベルが9に上昇しました》《嵐魔法がLv3に上昇しました》
ぼくはその場に座り込む。
MPが半分以下。
真も汗だく。
「ボスじゃなかったのかよ……」
「試験官だね」
シロが肩に戻る。
ノクスが静かに言う。
「ここから先は“質”を問われる。数ではない」
奥に、巨大な門が現れる。
門には刻まれている。
赤い紋章。
脈打つ。
《第三階層 中層域》
その向こうからの威圧感。
明らかに今までと違う。
真が息を呑む。
「なあ、あおい」
「うん?」
「レベル20、余裕とか言ってたよな」
ぼくは門を見る。
心臓が速い。
怖い。
でも。
「……訂正。全力で生き残る」
門が、ゆっくりと開く。
中は、広大な闘技場。
中央に立つ影。
人型。
長い外套。
背に巨大な鎌。
赤い瞳がこちらを向く。
《中層管理補佐》《処刑騎士》
ノクスが、低く呟く。
「……あれは本物の戦闘個体だ」
シロの尻尾が膨らむ。
「強いよ」
処刑騎士が鎌を地面に落とす。
ゴン――と鈍い音。
空間が震える。
《戦闘開始》
ぼくは深く息を吸う。
守るために。
強くなる。
「いくよ、みんな」
第二塔。中層域。
本当の戦いが、始まる。




