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第3話   転生

初めて書いた作品です。誤字が多いことと思いますが、誤字報告などをしていただけると幸いです。





「それでは、健闘を祈る!」



 次の瞬間、周りがぱっと明るくなり、俺は意識を失った。


「うっ」


 気がついたら俺は、知らないどこかにいた。これは、転生が成功したということだろうか。

 取りあえず、場所の確認をするために誰かに道を聞いてみよう。


「おんぎゃー、おんぎゃー!(誰かいませんかー?)」


(は?理解不能。あ。これもしかして異世界の言葉ってやつ?)


 俺がそんなことを思っていると、遠くから男の人の声がした。


「どうした、ラジル。」


 ラジル?まぁ俺には関係ないか。っていうかここに人いるのか。良かった。ところで、今俺この世界の言葉喋れないけど、どうすんの?


『なぁバルト、俺ってこの世界の言葉喋れないけど、大丈夫なの?』

 そして、一拍おいてから、寝ぼけたような声が返ってきた。


『ああ?あ、言葉か。確かお主は、我以外の神から授けられた加護で異世界の言語を話せるようになっているはずだぞ。』


 え?マジで?じゃぁこれは何なの?俺謎の言葉話してるんだけど?


『じゃぁ、さっき俺が喋ってた言葉は何なの?』


(まじで何なの?頭がはてなマークでいっぱいなんだけど。)


『さっき喋ってた言葉?ああ、「おんぎゃー、おんぎゃー!」って言ってたやつか。あれは、そ、その、なんというか、』


(あれ、なんか喋り方が変だぞ?俺なんか変なこと言ったか?)


『どうした?俺なんか気に触ること言ったか?』

(マジでどうした?バルト。)


『その、勘違いがあったようで、まさか、お主が赤子に転生するとは思っとらんかったんだ。』


(は?俺が赤子に転生した?マジか。でも、俺の名前って羽村賢一でいいのか?)


『ところでバルト、俺の名前ってなんなんだ?』


(せっかく異世界に転生したんだし、新しい名前がいいかな。)


『いやそこっ?普通はもっと責めるんじゃないのか?まぁいい。えぇと、お主の名前か。お主は、えー、ラジルだ。ラジル。』


(ラジル?どっかで聞いたことある気がするな。えーと。確か、あの男の人が言っていた名前だ。ていうか、あれ俺のことだったのか。


 ところで、なにか、赤ちゃんの頃からできる訓練みたいなのはないのかな。まぁ、バルトに魔法でも聞いて勉強すればいいか。でも、俺の魔力ってどんくらいなんだろう。)


『なぁバルト、今の俺でもできる特訓ってあるか?』


(いやー、転生したら赤ちゃんでした。なんて、想定外だな〜。)


 このとき彼は、将来勇者となる赤ちゃんを舐めていた。しかし、次のバルとの言葉で目が覚めた。


『ああ、もちろんたくさんあるぞ。例えば、体力づくりや魔力づくり、それから、我が魔法やこの世界につ

いての知識を教えることもできるぞ。他にも、あと十個くらいは余裕で思いつくぞ。』


 多すぎた。あまりにもやることが多すぎた。そして、そのあまりにも多すぎる数を前にして、赤子は泣き叫んだ。


「ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー!(いくらなんでも多すぎだろ〜〜〜!!!)」

(あ、ヤバ、バルトのせいで思わず叫んでしまった。ただ、そう、バルトのせいでだ。俺は何も悪くない!

って、あれ、急に眠気が・・・)


 そして、俺はひとしきり騒いだ後、眠りについたのだった。


 〜3時間後〜


「あ〜〜〜にゃにゃ(ふぁ〜あ、よく寝た。)」


『賢一、起きたか。』


「あにゃっ!あにょなにょ、あんぐらとっとらてんじゃいぶ〜(うわっ!バルトか、びっくりした〜)」


 うわー、びっくりした。一瞬死んだかと思った。


 すると、そこにさっき俺が寝る前に新しい俺の名前を読んだ男性が現れた。もちろん、今俺は赤子なのだからその男性の年齢は二十歳前後だ。


「おー。ラジル、起きたのか。やっぱりラジルは寝顔も可愛いけど寝起きの少しとぼけた顔もめちゃめちゃ可愛いなぁ。お、そーだラジル、喉乾いてないか?待ってろ。今ミルク持ってくるからな。」


 あ、そういえば俺って赤ちゃんだから普通のご飯食べれないのか!終わってるだろ!設定変えろ〜!今すぐ大人になりた〜い!

 俺は、そんな願望を少しの期待を込めてバルトに伝えてみた。


『なあ、バルト、今すぐ大人になるスキルって俺にバルト以外の神から授けられたりしてないのか?飯が赤ちゃん用とか生きてる心地がしないんだよ。』

 流石にそんなスキルがあってもめったに使うことがないと思うが、飯が赤ちゃん用なのはちょっと御免


だ。しかし、そんな俺の思いも届かず、


『っ!流石にそんなスキルはないぞ。』


 少し最初に引っかかる反応を見せたが、やっぱりそんなとんでもないスキルはないらしい。まあそのうち慣れると思うし、最初の方だけ我慢しとくか。でも逆に、もしも赤ちゃんのご飯がめっちゃうまくて、離乳食とかが食べれなくなるのは怖いな。多分ないけど。赤ちゃん食は避けられないか。それはもう諦めるしかないとして、さっきのバルトの引っかかる反応は何だったんだ?さっきは赤ちゃん食に意識が行っててあまり気にしなかったけど、なんか隠そうとしてたような気がするな。でも、正直に言わないあたり、聞いても誤魔化されるだけだろう。今度機会が来たら聞いてみよう。


 しかし、この時バルトが言わなかったことは、今後のラジルこと羽村賢一にとって、とても重大なことだとは、今のラジルは知る由もない。


 〜王国の状況〜


「おい、急げ、モタモタしてると次のが襲ってくるぞ!」


「ああ、わかってる、クソ、なんでこうも数が多いんだ!一体一体は我々騎士団にかかれば一人の団員で瞬殺できるのだが、いくら何でも数が多すぎる!」


 今、世界では、魔王復活の影響で活性化された魔獣や魔物が街に繰り出て暴れ回っていた。そして、今の王国は、弱い魔獣や魔物に数の暴力でおされていたのだった。そして、そんな苦しい戦況の中、颯爽と一人の男が現れた。


「ロイズ・グラウジ!」


 男は、騎士団でも手こずっていた魔物共を一発の広範囲魔法で半分ほど蹴散らしたのである。男が発動したロイズ・グラウジは、広範囲の土魔法で、周囲に硬い土の飛礫を撒き散らす魔法だ。

そして、皆さん疑問に思った方はいただろうか。実は、普通の魔法使いが放つロイズ・グラウジは、敵味方関係なく攻撃を当ててしまうが、この男が放つロイズ・グラウジは、味方に当たる直前で男が魔法を解いて、味方に当たらないところからまたロイズ・グラウジを発動しているのである。

すなわち、男のとてつもない技量によって敵のみに魔法が当たっているということなのである。そして、この男こそ勇者候補、ではなく、王国魔術師団団長、クルゼリア・ローイブグである。そして、真の勇者候補は、クルゼリアの息子、スーガヌ・ローイブグである。しかし、安心したのもつかの間、すぐに別の魔物がクルゼリアに襲いかかった。


「父上!危ない!ザック・シリンド!」


 しかし、これを同席していた勇者候補、スーガヌが光線系の電気魔法で撃ち滅ぼした。このとおり、親子揃っての実力者である。

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