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世界を照らす星々(ほしぼし)  作者: ねがぽじ
3/3

林檎の昔の出来事(3話)

☆世界を照らす星々(ほしぼし)☆


(アイドル物です)

~百合注意~


~3話~


昔の事は、今でも覚えています。

子供の時は、病気で体が弱かったです。

体が弱かった林檎の唯一の楽しみは、アイドルの歌を聴く事でした。

アイドルの中でもツインズシリウスの天川あまかわ花梨かりんちゃんと星乃ほしの凛子りんこちゃんの2人の歌が好きで良く聴いていました。

良く2人にファンレターに贈っていました。

林檎は、病気で体が弱かったからライブになんか行けなくて憧れの2人に一生会えないって思っていました。

そして林檎の誕生日に運命的な出来事が起きました。



「林檎ちゃん、体調は、どうですか?」



美智子お母さんは、病院の病室に入ってきて林檎の体調を心配しました。



「あっ、お母さん、うん、今は、体調は、良いですよ」



林檎は、美智子お母さんを心配させないように軽く両腕を曲げてニッコリと笑いました。



「それならば良かったです。


林檎ちゃん、誕生日おめでとうございます。


今日は、誕生日のプレゼント変わりに会わせたい人がいるのですよ。


入って来てください」



美智子お母さんは、林檎の体調を聞いて嬉しそうに優しく微笑みました。

そして外にいる人に入ってくるのをお願いしました。

病室にあのツインズシリウスの天川あまかわ花梨かりんちゃんと星乃ほしの凛子りんこちゃんが入って来ました。



「林檎ちゃん、会うのは、始めましてだよね。


ツインズシリウスの天川あまかわ花梨かりんだよ。


いつもファンレターありがとうね」



花梨ちゃんは、優しく微笑んでくれました。

その笑顔が凄く可愛らしかったです。



「ツインズシリウスの星乃ほしの凛子りんこです。


いつも応援ありがとうございます」



凛子ちゃんは、やんわりと微笑んでくれました。

その笑顔が凄く綺麗でした。



「えっ!?


花梨ちゃんに凛子ちゃん!?


本物ですか!?」



林檎は、ツインズシリウスの花梨ちゃんと凛子ちゃんの姿を見て慌てて立ち上がり本物の、ツインズシリウスの花梨ちゃんと凛子ちゃんなのか確認しました。



「うん、本物だよ。


これは、私達を応援してくれた感謝と良い子にしていた林檎ちゃんへの誕生日プレゼントだよ。


発売日前だけれども特別に林檎ちゃんにアルバムのCDをあげるね。


私達のサインもつけちゃうからね」



花梨ちゃんは、花梨ちゃん達のサイン入りアルバムのCDを林檎に渡してくれました。



「わーー、ありがとうございます、花梨ちゃん、凛子ちゃん。


CDを大切にしますね」



林檎は、花梨ちゃんと凛子ちゃんの誕生日プレゼントが嬉しくてニコニコ笑顔でプレゼントの感謝を表しました。



「実は、もう1つプレゼントがあります。


屋上に着いてきてください」



凛子ちゃんは、優しく微笑んで屋上に来てほしい事をお願いしました。



「凛子にまだプレゼントがあるのですか!?


解りました、屋上に行きます!」



林檎は、凛子ちゃんのプレゼントがまだあるって言葉を聞いて嬉しそうにニコニコ笑顔で屋上に行くのを即答しました。

林檎と美智子お母さんと凛子ちゃんと花梨ちゃんは、屋上に向かいました。

屋上にステージがありました。



「病気と頑張って戦っている林檎ちゃんだけの為に歌を歌ってあげるね。


聴いてね、『ツワブキ』」



花梨ちゃんと凛子ちゃんは、ステージの上に立ちました。

そして花梨ちゃんは、林檎の方に右手を向けて歌を歌う事をお願いしました。

花梨ちゃんと凛子ちゃんは、目を瞑りました。

スピーカーから音楽がなり始めました。



「きみがいたからやって来れました」



花梨ちゃんは、右に歩きながら歌を歌いました。



「あなたがいたからここまで来れました」



凛子ちゃんは、左に歩きながら歌を歌いました



「この先もきみの側にいれるのが当たり前だと思っていた」



花梨ちゃんは、両手を胸の前に握り締めて思いを込めて歌を歌いました。



「いつまでもあなたの側に入られるって思っていた」



凛子ちゃんも両手を胸の前に握り締めて思いを込めて歌を歌いました。



「気がつけば私の側にきみがいなかった」



花梨ちゃんは、歌いながら左に歩きました。



「あなたは、何処にもいなかった」



凛子ちゃんは、歌いながら右に歩きました。



「それでも私は」



花梨ちゃんは、歌いながら凛子ちゃんの方に右手を向けました。



「それでも私は」



凛子ちゃんも歌いながら花梨ちゃんの方に左手を向けました。



「「あなた(きみ)がいなくても歩いて行きます!」」



花梨ちゃんと凛子ちゃんは、歌いながら花梨ちゃんの右手と凛子ちゃんの左手を重ねて手を上に上げました。

その瞬間花梨ちゃんと凛子ちゃんの体が輝き始めた気がしました。



「きみへの思いは、本物だから」



花梨ちゃんは、ステージの前に歩きながら歌を歌いました。



「あなたへの思いが本物だから」



凛子ちゃんも花梨ちゃんに遅れてステージの前に歩きながら歌を歌いました。



「きみをがっかりさせない私になるために」



花梨ちゃんは、歌を歌いながら両手を大きく広げました。



「あなたを絶望させない私になるために」



凛子ちゃんは、歌いながら両手を広げました。



「「頑張って歩いて行きます!」」



花梨ちゃんと凛子ちゃんは、背中合わせにくっつけてにして花梨ちゃんは、左手を凛子ちゃんは、右手を私の方に向けながら歌を歌いました。

全ての歌を歌い終わると息を切らしながら林檎の方に近づきました。



「花梨ちゃん、凛子ちゃん、ライブ、凄かったです!


さすがは、花梨ちゃんと凛子ちゃんです!」



林檎は、花梨ちゃんと凛子ちゃんのライブが凄すぎて興奮したように息を切らしながら花梨ちゃん達に近づきました。



「えへへー林檎ちゃんが喜んでくれて良かったよ」



花梨ちゃんは、林檎の言葉を聞いて嬉しそうにニッコリと笑いました。



「はい、林檎ちゃんが喜んでいただいたみたいで良かったです」



凛子ちゃんも林檎の言葉を聞いて嬉しそうにやんわりと笑いました。



「あ、あの……どうしてこんなにも色々と林檎にしてくれるのですか?」



林檎は、何故凛子ちゃんと花梨ちゃんがこんなにも良くしてくれる理由が解らなくてじっと凛子ちゃん達を見つめました。



「私には、林檎ちゃんと同じ歳の妹がいるんだよ。


だから林檎ちゃんの事は、妹みたいでほっとけないんだよね。


妹の名前は、天川あまかわ初音はつねちゃんって言ってね。


林檎ちゃんと同じくらい可愛らしいだよ。


きっと林檎ちゃんは、初音ちゃんと気が合うと思うよ。


今度紹介するね」



花梨ちゃんは、自分の頬っぺたを触り妹の初音ちゃんの事を考えて林檎が妹みたいでほっとけない事を知らせました。



「花梨ちゃんに妹がいたのですね。


花梨ちゃんと似て可愛らしいですよね……


今度、初音ちゃんを紹介してくださいね」



林檎は、花梨ちゃんの妹の初音ちゃんの事が気になってニッコリと笑い初音ちゃんを紹介してくれるのをお願いしました。

こうして林檎の忘れられない誕生日の思い出になりました。

林檎の体調がだいぶと落ち着いてツインズシリウスのライブに行く為の外出許可をもらえました。

でもライブ当日に病気が悪化して意識不明になりました。

息が苦しくて高熱も出てこのまま死ぬって思いました。

死ぬ前に花梨ちゃんに会いたいって思いました。

でも夢の中で花梨ちゃんと会いました。



「花梨ちゃん、会いに来てくれたのですね。


死ぬ前に会えて良かったです……」



林檎は、死ぬ前に花梨ちゃんに会えて良かったって思いました。



『林檎ちゃんは、死にませんよ。


私の命をあげるね。


だからどうか林檎ちゃんだけは、生きてね』



花梨ちゃんは、優しく微笑んで林檎を抱き締めてくれました。

すると不思議と苦しみがなくなりました。



『最後に初音ちゃんの事をお願いね。


きっと初音ちゃんが自分を攻めると思うの。


だから初音ちゃんの幸せを願っているって伝えてね』



花梨ちゃんは、優しく微笑んで花梨ちゃんの姿が消えました。

手術で病気が治り良くなりました。

花梨ちゃんがライブで殺されたって聞かされました。

林檎は、最後に花梨ちゃんが死ぬ前に林檎の病気を治してくれたのだと理解しました。

林檎は、花梨ちゃんが救ってくれたこの命を大切に使って花梨ちゃんのぶんまで生きて行くって心に誓いました。




ーTo Be Continuedー


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