魔大狼
ついに戦闘です。
悪魔はつくづく便利だな。
地上に出ると時間の間隔がはっきりしている分より実感する。
寝なくていいしご飯食べなくていいなんて。
「おはようございます。悪魔様。」
「おはよう」
この季節はまだ少し肌寒いようで少し厚着をしていた。
朝ごはんまで用意されていた。
魔法が使える分朝ご飯の支度などの労力を少し省けるようだ。
なかなか器用だ。
シルアは元々魔力があるから、魔力容量を広げればいいだけで楽だな。
などと用意されたご飯を食べながら考える。
魔力容量を広げることができるのは1日1回ほどだし暇になる時間がある。
そのため自由に動くことができた。
地上での悪魔の体を色々と試してみるか。
「シルア外に行ってくる。」
「はい。」
一応家主に挨拶しておく。
そして魔力サーチを常に張っといて警戒態勢を取る。
やったことはないが一応結界魔法も使ってみる。
「ふーーー」
魔力を練り上げる。
魔法で網状の形に魔力を変化させる。
そして家全体を覆う。
シルアは俺の魔力が入っているため対象外だが、魔力に反応して敵を捕らえる.....らしい。
欠点は魔力のないものには効かないこととあまり強い魔法じゃないことだ。
結界魔法は難易度が高く魔力消費も高い。
その中では難易度は低いが、効果は弱く魔力消費は他の結界魔法と同じようにとても高いというこの魔法を使う。
「初めての割にはいい出来だ。」
古屋の周りに網状の結界が張られていた。
よしパッと今できる最大限の警戒はできた。
森に入るか。
森に入る道中魔力操作の練習をする。
悪魔は使う魔法の種類こそ少ないが魔力操作に秀でるものが多い。
とりあえずは強くなるための努力をしようと考える。
元人間の俺は悪魔に比べ使う魔法の種類が多いという優れた部分もある。
たがそんなことで自惚れないようにせねば。
魔力サーチの範囲を少しずつ広げる。
この森に魔物は数匹ほどしかいないようだ。
今日やりたいことに魔物が必要なので取りに行かなくてはいけないのだが、少ない魔物を殺すのは問題になりそうだ。
(魔石が欲しいんだけどな。)
魔石は魔物が魔物である所以で、動物との違いだ。
それを欲しているのだが...
魔石を自分で生成できたら楽なのだが、それは悪魔になった今でも難しいだろう。
魔力を一箇所に凝縮させて固める。
そう聞くと簡単そうだが実際はとても難しい。
この辺の魔物は狩れないか。
あまり古屋から離れたくないが、仕方ない。
空を飛んで少し遠出してみるか。
ーー身体強化
翼をはためかせ空を飛ぶ。
とりあえず魔力サーチを使いながら空を飛ぶ。
そして魔力サーチに引っかかった魔物を狩るとしよう。
景色はみるみる変わっていく。
この辺には魔物がまぁまぁいるようだ。
進んでいくうちに森の終わりが見える。
そして森を出るところで...
「ウワッ!!!」
全身が痺れる。
翼が動かずこれ以上前に進めない。
.......そして力が抜け地面へと落ちる。
「イテッ」
何もわからぬまま地面へと叩き落とされた。
「ふむふむ」
冷静に分析する。
周りには狼の魔物が群れていた。
その狼の魔物は物凄く大きい。
「わーぉ...絶望的だな。」
狼が一斉に向かってくる。
普段だったら狼は怯えて逃げるだろうが、弱っていることに気づかれていた。
「狼にやられるほど甘くないよ」
向かってくる狼に腕を預ける。そして、手首を曲げ掌を狼に向けて放つ。
ーー火球
なまじ腕に噛み付いたものだから狼は避けることができなく直に食らった。
それにしても向かってくる狼は迫力がすごいな。
脚を噛みつかれる。
迫力の割には痛くない。
先程噛まれた腕の逆の腕で狼を下に殴りつける。
これで2匹。
順調に倒していく。
このペースだと余裕か?
などと高を括っていると前から大きな魔力反応を察知する。
どうやら今までの狼は囮だったようだ。
倒れた狼を巻き込み大きな魔法が放たれる。
このレベルの魔法はしっかりと学んだ人ではないと使えないだろう。
狼がこの量の魔力を形にできるとはな。
(人間の時の俺より魔法上手いな。)
人知れずショックを受ける。
あまり宜しくはないが、このようや状況でも余裕な態度が滲み出る。
先程の痺れが残っているため避けることはできない。
雷魔法か。
脚で地面を踏みつける。
ーーすると土の壁が現れた。
脚で地面を踏みつける。これが魔法の合図だった。
雷の魔法は土壁により消される。
「爆発」
そのセリフとともに雷魔法を防いだ土の壁が弾け飛ぶ。
狼は飛んでくる破片に狼狽して攻める隙を逃したようだ。
よーしこれで多少の目眩しになった。
「お返しをあげよう。」
指から雷魔法が放たれる。
生前使うことのなかった魔法ではあるが、なかなか様になっているのではないだろうか。
これでまた1匹倒れた。
「どれどれあとは何匹かな?」
1.2.3というふうに残った狼の数を確認する。
残り5匹か。
「加減するのは疲れるな。」
読んで頂きありがとうございます。
次も読んでくれると嬉しいです。
月曜日の分も今日更新させていただきます。