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Real ファンタジア ストーリーズ  作者: 翠夢塩
1章 記憶喪失の少女
7/9

6話 アン&オアシス倒れる

「…アン。君…凄すぎない…?」




流石のオアシスも少し疲れたようだ。掠れた声を響かせる。そして息も絶え絶えになり大きく深呼吸をしている。




「…わ、私も少し疲れちゃったよ。」




どうにも初めての現代の魔法ということで全力で放ちすぎてしまったようだ。私も乱れた息を整えつつ声を交わす。




「これからは気をつけなくちゃね…」


「大丈夫だよ。良くあることだし…」




反省していますと声音を少し低くして私は反省をしたがなんとオアシス曰くこんな威力は初めてだけど初めての魔法で制御を失敗してしまうことは結構よくあることらしい。威力が違うのは私が多分すごく沢山魔力を持っているから。




「そうなの…。今の魔法になれるにはもう少し時間がかかりそうだよ。」


「町について食料とか諸々調達して安定したら魔法の練習しよっか。」




オアシスは落ち込む私を励ますように明るい声で言ったあと私に水を進めようとした時。

オアシスは掠れ掠れな声で呟くような声量でそう言った後にパタリと静かに倒れた。被っていた帽子も乾いた音を立て砂漠に転がる。蓋を開けていた水筒が転がり砂に零れた。私は突然の出来事でよく分からず数秒固まった後堰を切ったようにオアシスに駆け寄る。





「ちょちょ…ちょっとぉぉぉぉぉお?!?!」





本当に突然の出来事で凄く驚く私。

私はオアシスが何故倒れたのかも分からずに私はオアシスを持ち、大丈夫か確認するが息はしていても意識がないようで私は戸惑う。水分不足で倒れたのか、魔法の使いすぎで倒れたのかとにかくよく分からないけどどこかに休める場所はないかと私はオアシスを担ぎおんぶをして日の当たらないよう帽子を被らして歩き始めた。




昼間。

私を焼こうとしてくる程の太陽の光に私の目がシバシバと乾く。喉の渇きも限界で私も今にも倒れてしまいそうだ。私の息が荒くなっているのもわかる。でもまだまだ大丈夫と自分に言い聞かせ立ち止まっていた私はもう一度歩き出した。




オアシスが倒れてから少し時間がたった。オアシスが倒れた時からずっと歩いてるけどどれくらい歩いているのかよく分からない。ただ前には小さな小さな街が見え始めてきた。街っていえば少し…いやかなり小さいかもしれないけど。

その街が少しずつ大きくなることを意識の糧に私は日に照らされ続けつつ歩いていた。


だがそれでも私一人には限界があるもので瞬きの回数が多くなり視界がだんだんと黒く染まっていく。目を開けることもままならなくなってきた。そしてまだまだと数歩歩くが砂漠の地面に埋まっていた枯れ木にも気が付かず私は躓きそのまま視界は暗転した。



暗い暗い闇の中私はポツンと立っていた。

水分不足で倒れただろうしやばい。誰か助けてくれなかったら私、死ぬかも。

やばいやばいと心で呟きつつ当たりをウロウロどうすれば目を覚ますものか考えていると聞き覚えのある声が聞こえてきた。




「…き…。」



「…ア……起き…」



「アン…起きて!」




オアシスの呼び声に私の意識が引っ張られる。

見覚えの無い建物の屋根が視界の端に見える。

あぁ…誰かに助けて貰えたのかな…なぁんて命の危機から抜けた私は呑気なことを考えつつ起き上がった。




「うわぁ…死にかけちゃったね」




起き上がるなりアホズラかまして第一声。

私たちを拾ったのだろう周りにいる初対面の人とオアシスは私の言葉に素っ頓狂な顔をしていた。



「ちょ…ちょっとぉアン。死にかけてたのにその呑気はどこから来るの?」

おっそくなって申し訳ないですっっっっっ!!!

マジすみません。

この土日にもう数話出したいなと思ってるのでよろしくお願いします

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