3話 アン、自身の魔法の弱さに圧倒する
「ねぇ、アン。もっとしっかりとした魔法の使い方を教えてあげるよ!」
旅の途中。昼頃は日差しよが強いので休憩していた時オアシスがそう言ってきた
ニコニコとした笑顔で覗き込むポーズで私に言ってきた姿が可愛く私の頬が緩むのが感じられた
「ん?魔法って?」
でもよく良く考えれば私は魔法を少しは使える身で、何を教えてくれるのか疑問に思って私はオアシスにどのような魔法を教えてくれるのか聞いてみた。
「うーん。君の魔法を使う姿を見せてもらっていたんだけれども正直に言うと、その術式ははるか昔の古い時代に開発されたもので今はとても弱い魔法になってしまっているんだ。対策されて研究されて魔法が進化して行ったからね」
何だかオアシスが難しい事を言っている。んーと…どういう事だ?私がまだ良く分からないという表情をしているとオアシスが更に丁寧に教えてくれた。
「もっと簡単に言うとアンが使う魔法はとっても弱くて今じゃあ殆ど効かないよ。」
私に寄り添うように教えてくれるオアシスに優しいなぁと思いつつ。なんと、私の魔法はとんでもなく弱かった!だから賊達にも効かなかった訳かとショックを受け納得する。
そして私はオアシスの方を向いて目を見た。背筋を伸ばして……
「オアシス師匠!魔法を教えて下さい!」
オアシスに全身全霊のお願いをしたらオアシスは勿論。と笑顔で答えてくれた。
うちのオアシス。マジ天使