2話 現在仲間を1人確保しました
「それじゃぁじゃあね」
余裕な笑顔を見せる妖精は手をばいばーいと降った。
その後山賊達が動かなくなったのを確認して妖精は私の元に寄ってきた
「ねぇ女史。君は旅人さんかな?」
妖精らしい妙に甘ったるい声で話しかけてきた
手を後ろに組んで覗き込むように聞いてくる。少しだけ空中に浮くようにして移動しているのできっちりカットした緑色の髪が揺れている。
「え、あ、うん。私はアン・ホワイト。アルヴェル皇国こ巨大な砂漠を抜けてこの皇国の中心にある特級遺物、天空城を目指しているのよ」
私が頭の中に地図とまさにぽっかりと穴が空いたかのように、中に浮いているかのように見える程の大きく深い崖に囲まれた城を想像する
それを言葉に乗せていくイメージで説明していく
今は最南端と言われる南北線+200 (単位 km)
という場所にいるがこの妖精の国とも言われる皇国自体小さく天空城があるのが大体南北線+185地点だ。
「ふーん。ならあと少し進んだら天空城だよ〜。
まぁ地図見てるしわかってると思うけど……あ、僕はオアシス!よろしくね〜アン。」
先程の戦闘とは大きく変わり朗らかな笑をみせている
そしていつの間にかナイフで切りつけられた傷も癒してくれた
「天空城って僕見たことないからよくわかんないけど凄そうだね〜」
オアシスは久々に魔法を高火力で放っていやぁ疲れた疲れたと溜息をつきながら横でお茶を飲んでいる。
その時私の脳内に閃光が走るようにある考えが思い浮かんだ
「ねえねえオアシス!
私と一緒に天空城へ行かない?私道とかもまだよくわかんないしオアシスも見たことないんでしょ?
オアシス一緒に来てくれたら心強いしいいと思うんだけどっ!」
いきなり大声で話しかけられたことでお茶を吐きそうになったのを堪えているのを気にしないで私はオアシスの手を取った。
ぎゅっと握りしめて目を輝かせた私の考えにオアシスは苦笑いをしながらうんと、答える他なかったようだ