表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500 Ⅱ

ブラック企業

作者: 高島トモツグ

働き始めて半年。


この企業の実態が分かってきた。


表向きには、明るく装っている。


しかし、社内は真っ黒だ。


パステルカラーや、真っ白な商品が売りの会社なのに。


デスクも壁紙も外観も、ほとんど黒でまとめられている。


外観の黒は、一般的なので良いとして。


個人の持ち物である、文房具やパソコンやマスクまで、黒を要求してくる。


それはあまり良くないと思う。


人の持ち物まで口出しをしたり、支給してきたりすることは駄目だろう。


一部分でも良いから、余白を持たせて欲しい。


これはもうブラック企業と、言っていいくらいの真っ黒さだ。




僕は何社も何社も、面接を受けた。


両手でも足りないくらいの数を受けた。


それで、受かったのがこの会社だけだった。


受け答えは、あまり良くできなかったけど、なぜか採用されていた。


採用されさえすれば、こっちのものなのだが。


ほとんどを黒で統一する会社だが、何とか我慢は出来そうだ。


「ちょっといいか?」


「あ、はい」


「コーヒー頼むよ。ブラックな」


「はい。分かりました」


「ありがとうね。黒岩くん」


「いいえ」


採用理由は分からないままだが、一生懸命働くことを、誓おうと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] (*;゜;ж;゜;*)ブッ 何から何まで!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ