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under 500 Ⅱ

ブラック企業

作者: 高島トモツグ

働き始めて半年。


この企業の実態が分かってきた。


表向きには、明るく装っている。


しかし、社内は真っ黒だ。


パステルカラーや、真っ白な商品が売りの会社なのに。


デスクも壁紙も外観も、ほとんど黒でまとめられている。


外観の黒は、一般的なので良いとして。


個人の持ち物である、文房具やパソコンやマスクまで、黒を要求してくる。


それはあまり良くないと思う。


人の持ち物まで口出しをしたり、支給してきたりすることは駄目だろう。


一部分でも良いから、余白を持たせて欲しい。


これはもうブラック企業と、言っていいくらいの真っ黒さだ。




僕は何社も何社も、面接を受けた。


両手でも足りないくらいの数を受けた。


それで、受かったのがこの会社だけだった。


受け答えは、あまり良くできなかったけど、なぜか採用されていた。


採用されさえすれば、こっちのものなのだが。


ほとんどを黒で統一する会社だが、何とか我慢は出来そうだ。


「ちょっといいか?」


「あ、はい」


「コーヒー頼むよ。ブラックな」


「はい。分かりました」


「ありがとうね。黒岩くん」


「いいえ」


採用理由は分からないままだが、一生懸命働くことを、誓おうと思う。

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