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エピローグ 戦いの果に

ドラゴンの死骸からウロコや血液など必要となるものは採取し最後は火葬した。


残った骨は希少であろう事から大英博物館に送ることにした。

ジェームスからの報告で人間の黒幕であろう二人はやはり真っ黒だった。やむを得ないので彼らが講演等で登壇しているところを見えない風の刃で消えてもらうことにしよう。


俺とジェーンは有名になりすぎているのでキャンピングカーで隠れる様に生活することにした。世論の一部もドラゴン殺しと嫌う人もいる。子供も順調にいっているようだ。たまに CNN や Go○gle などから依頼が殺到するが気が向いた時だけ手伝うようにしている。 ドラゴンがいなくなった今でも魔法は使えるし、拡張性についても色々調査して使えるようにはなった。俺とジェーンは話し合って最終的には子供に譲渡しようと結論付けた。生まれた子供は雷の精霊をまといパチパチと火花を散らした子供だった。これでは現代社会の電気類は使うことはできまい。


可能性は低いが異世界で生きていけるように道具やサバイバル術を教え込んで行った。五つの精霊の魔法を譲渡したときに彼に何が起こるのかは俺には分からない。 だが現代社会では無理でも異世界では幸せになってほしいというのは親心だろう。


ジェーンも最初は精霊の譲渡に反対していたが二人目の子供ができると納得してくれた。やはり雷の精霊というのは現代社会ではとても迷惑なのだ。片っ端から壊れる電子機器にいつも怒られる子供。そんな環境は良いとは言えなかった。


俺とジェーンはキャンピングカーで偶にカカドゥ国立公園へ足を運ぶことがある。ドラゴンが最初に現れた場所だ。ドラコと会って、仲良く最初に飛んだ時の事を思い出すことがある。それは雲の上を飛び、広大な蒼い海と真っ青に冴えわたる空との美しいブルーのコントラストを描く境界線は美しかった。

そして一番最初の出会いの肉を与える時の恐怖は今も忘れる事はないだろう。


未来を見ていれば仲良く暮らせたかもしれないがドラコは過去に囚われていた。過去に何があったのかはわからないが、想像を越える何かだったのだろう。今もなお、多くの謎と未練は残るが明日を向かなければならない。ふと偶に過去を振り返ると他に手段は無かったのかと、苛立ちと悲痛で涙が溢れる事がある。だが、最終結論はいつも同じ結果だ。子供と家族が一番大切だという事に変化はない。


俺とブラックドラゴンの話はこれで終わる。だが何処かに氷漬けのドラゴンがまだいるかも知れない… Fin


最後までお読み頂きありがとうございました。本作の評価やレビュー感想等頂ければと存じます。

新作も書いてますので下記リンクより宜しくおねがいします。

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