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街1

「……う……ゆう、起きて」


まだ眠いよママァン

揺さぶるなー寝かせろー


「あと5時間……」


「日がくれちゃうよ!ていうか起きて!街に着いたよ!」


まち?まち……街?……あ


「やっべー!寝てたわ」


街という単語を聞いてここに来た目的を思い出した自分は勢いよく起きた


「いやーマジごめん」


「いいよそれよりも降りないと」


「あそだね おじいさんここまでありがとうございましたー」


返事かえってこないけどいっか

とりあえずお金は葉月が払ってくれるそうだから先に降りよう


「ふぁ、まだねっむい」


「あはは、ほら行くんでしょ行くよ」


グイグイ引っ張らないでおくれよ……


「街に行くのにまだ少し歩くの?」


「そうなんだよね、でももう着いたよ」


「お?」


自分は葉月の後ろで見えなかったため横に移動しながら、正面を見た……とりあえず


「この世界って家がでかくないと行けない法律でもあんの?あと何か宿っぽいの多くない?」


世界観的には、必ずあるような石造りのうちが多いし、馬車が通っていて、通行人とかはまぁ色々な種族が居る、エルフとか獣人とか……

あと、宿っぽいのが結構ある感じがする


「あー仕方ないよここは冒険者とかがよく来るし魔王城の近くだからね」


「へー」


「何か随分あっさりだね?」


「うんまぁ、宿いっぱいあったらそらぁ……ね

ぇ?」


何となく想像できますよね


「ねぇねぇ!そこのお兄さん達!」


何か聞こえたけど自分たちじゃないよね無視しよこいうのでいい事ひとつもなかったし、うん


「ちょっと〜無視しないでくださいよ〜」


あ葉月捕まった

つか葉月いつの間にフード被ってんの?

自分捕まりたくないし逃げるk


「な〜ん〜で〜に〜げ~る~の~?」


「うそん」


逃げようとしたら捕まったー!

最悪だぜこんなの


「だから、なんで逃げようとするんですか!」


「面倒くさいからです」


即答したら落ち込まれたんだけどなんでよ?

急に声掛けられたら普通逃げますよね?


「めんどくさくないから!ね?お願い!!」


この子色黒だけどサイドテールとかしてるし目ぱ

っちりだし元気系で可愛いんだけどなぁー


「えー……どするよ葉月さん」


「うーん聞くだけ聞いて判断しようか」


「聞いてくれるの!?」


ぱぁってつきそうなくらい、笑顔になったよ

可愛いんだけどなぁ複雑だなぁ


「ハイハイ聞いてあげますから、なんですか?」


「上から目線……」


「ん?」


「ひっ」


ん?笑顔でん?って言っただけなのに何に怯えてるのかなぁアハハ


「はぁ……それで聞いて欲しいことは何かな?」


ため息着いたよね今!お姉さん泣くよ?!

というか葉月さん、あの子の目の前で視線合わせるように少し屈んだあげく、頭ポンポンしたせいで、落ちたよあの子

頑張れよ……名前なんだっけ


「ねぇ話聞く前に名前教えてくださいよ」


「あ!確かにそうですね。私はカナって言います!ちなみに獣人だよ!」


獣人?……あ本当だ耳としっぽある触ったら触り心地良さそう……


「じゃぁ次僕ね?僕はハズキって言うよよろしくね!」


にこって笑ったのか知らないけどカナ顔赤いですねー、可愛いなぁー……いじりがいありそうだなぁ

フード被ったままなんだよこの人

爽やかオーラというなんというかが出過ぎですね


「なんで最後……まぁいいけど、自分はユウですよろしくお願いします」


「ハズキくんにユウさんですね!よろしくお願いします!私のことは好きに呼んでください!」


「分かった!じゃぁ……カナちゃんでいいかな?年下みたいだし」


「あ、はい!嬉しいです!」


照れてる……笑いそうやべぇー、マジでいじりがいありそうだなこの子

そして葉月は無自覚なのかの?あとで聞こ


「自分は普通にカナさんって呼ばせてもらいます」


「はい!分かりました、それよりも、ユウさんタメ口でいいですよ?」


「いやータメ口でいいのは分かってるんですけど、あまりにタメ口になりすぎると人を傷つけ安くなるって言われたので、タメ口では話せないです……すいません」


「い、いえいえ!無理強いではなかったので大丈夫ですよ!」


え?葉月にはタメ口じゃないかって?

葉月はまぁ多分タメ口でも大丈夫だと判断したからだし……他の人でタメ口すぎると色々傷つけ安くなるのは本当だから、葉月以外には敬語にしようと決めたのだよ


カナさん慌てて許してくれたけどマジでごめんよ

もう少し仲良くなったらタメ口になるかもしれないけど、そこまで仲良くなれるかわかんないしな


「それでカナちゃん話しって?」


「あ、はい!私の家は宿屋なんですけど最近魔王の息子が生まれたとかの話で、たくさんの冒険者が来てて、親子2代で回しているので人手がたりないんです!だから手伝って欲しいのです」


「大変なんですねー」


「はい……だから……その……お手伝いしてくれますか?」


「いいよ〜手伝う!」


「ほんとですか!ありがとうございます!」


勝手に進めるの好きだなこいつ……

カナの様子?キラッキラしてますよ?すうごい嬉しそうでござるよ

まぁ青春してんなぁーぐらいしか感想ないけどな!


「ゆうは?それでいい?」


「いいも何ももう決めてるじゃんか……」


「ごめんね?」


「はぁ……いいよんでカナさん何手伝えばいいですか?」


「えっととりあえずお母さんに呼んでこいと言われたので……行ってみないとわからないです……」


しょぼんと沈んでしまったカナさん

そこにまた、葉月が大丈夫だよとか言いながらさぁ!ポンポンするもんだから!どんどん落ちてくじゃないっ!

そんなに落としてどうなっても知らないわよっ!


「そっかーじゃぁ行こっか」


「はい!」


「おー」



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