森
「……と、言う訳でして……」
とりあえず自分は葉月にここまでのあらましを話した
「なるほどー、だから、女子の格好だったんだね」
「そそ」
言いながら軽く頷き
なるべく見ないようにしていた自分の格好を確認した
「にしても……どうすればいいんだこれ」
「あー、服のこと?」
「そうそう」
もしこのまま、街中にでもくりだしたら、間違いなく!変態扱いされるに違いない……それだけは嫌だ
「服……服なぁそのまま街行ったらダメだしなぁ…………あ、そうだ。ねぇゆう」
「ん?」
「良かったら僕のうちに来ない? 服とかいっぱいあるからゆうに似合うの絶対あると思うんだ!」
「…………んー……自分はいいけど葉月の所は、親が許してくれるの?」
「あ!その事については問題ないよ!逆に喜ばれると思うから」
「あーそうなの?ならこの格好はマジでやばいから、葉月の家行かしてもらうわ」
「うん!」
その会話をしたあと早速じゃぁ行こっかと言われたので、葉月の家に向かってるなうです
会話はあんま無いというか出来ない森がうっそうとしすぎて、何故か年々体力が失われてる自分からしたらすごく辛いわけです
「……つか……れた……」
「まだまだだよ〜」
例え会話してるとしてもこの程度
話をすると余計体力なくなる気がするからいいけどもかれこれ30分は歩いてるのにまだつかないという地獄よ
しぬ……しんじゃう……歩きすぎてしんじゃう
というか太陽眩しいまだ森だからいいけど森開けたら、日焼けがやばそうだなぁ
「ねぇ……あと……どれくらい……?」
「あと?あとは〜10分ぐらいかな」
あと10分か……結構長くないかそれ?
長くないかな?でも自分からしたら長いですねはい
「あ、そだ」
「どし……た?」
「あのさ〜ゆうが話してくれた子いたじゃん?」
「いたね」
それがどうかしたのか、と言う目線を送る
「その子やばいねぇ」
「……!だよな!やばいよな!」
「え、何か急に元気になったね」
「いやー、驚かせたのは謝るわ、でもさ、でもさ!今までそれを色んな人に相談してみたんだよ、でもさ大体が被害妄想だーとか、自意識過剰だーとか、あとはそれは仕方ないことなんだから我慢しなさいとかね?」
「あー、何かお疲れ様」
「ハッ!やべ話すぎたごめんあとあんがと」
「いえいえ、あ、もうすぐ着くよ」
いやー久しぶりに気持ちはいたら少しだけどスッキリしたかな?うん多分したね
前世はやばかったんだよまじで、あの人のせいで人信じれなくなるわ、人とある程度距離置かないと話せないわで、それに気づかないしなあの人は
だから避けたのになぁ悲しい
「着いたよー」
「お?うぃー……は?」
え、なんですかその広さと大きさ大きすぎないですか?僕びっくりだよ
しかもあんなに大きいのに細かいとこまで繊細に模細工されてるし、何かでも、魔王の城感あるなぁ
気のせいかなぁ
「ゆうー入らないの?」
「あ、待って行くから!」