町4
「ぶらぶらすると行ってもどこ行くのですか?」
「ん?んー、服買いに行こうかなって ほら僕達これしかないじゃん?」
「そうね」
「アニメとかだと、服変わらないけどここ一応現実だからねそろそろ新しいのが欲しくない?」
「分かる」
アニメ日常系はきちんと着替えてるけど、異世界系はよくわからんの多いよね、うんうん
まぁトイレ系描写はすっ飛ばしていいけどもね
ん?それ理論だと着替え描写も要らんくね……?
まぁいいか
「……おーい、聞いてるー?」
「ん?うん?なんか言った?」
「言ったよ、どこ行こうねって」
「え、知らん。服屋なんて、前世?でも行ったこと……あるけど、親とだし、ハヅキに任せる」
「って言っても、僕もよく分からないんだよね」
「まじ?」
「うん、まじ」
「なら適当に聞いてきてよ、君なら楽勝なはずだ」
「え、ゆうは?」
「ぼっちになった途端人と話せなくなる人にそれ言いますかぁ?なんのために自分がフード被ってると思ってんのー?」
これ共感できる人いる?いるよね?あれだよアレ
他人と二人きりになると途端に話せなくなるやつ自分それの筆頭だと思うの、グループだといけるけど二人きりになるとさ、何話せばいいか分からないじゃない?つまりそういうことよ
「て、ことで頼んだ」
「どういうことなの?まぁいいよ、行ってくるからあんま動かないでね」
「はぁい」
いい返事でしょ!どやぁ
やめよどっかでバカにされた気がする……
ハヅキ?ハヅキは早速人に話しかけに行きましたよ?
なんかねー、すごい爽やかだね 何言ってるか分からないけど
ていうか、兄弟いるってことなってるっけ?まぁいるんだけど、男兄弟が多いおかげで、男になっても違和感がない?気がする……?
にしても
「ひまぁー……」
「お姉ちゃん!」
お姉ちゃんじゃないけど
「何ー?どうしたの?」
「僕のママ知らない?」
うん、知らないって言ったら泣くよねこの子
けどなぁわかんないし、しかない
「ごめんね〜、わかんないだ〜」
お、おぉうるうるしちゃったこの子
てか話しかたウザイ奴じゃん、あ、自分ね?この子可愛いよ?ショタコンじゃないよ?弟感強いだけだからね、うん
「けど、一緒に探そ?どんなお母さんか、教えてくれる?」
お姉ちゃん言われた途端声上がったんだけどさ、喉痛い
あ、関係ないね、ごめん
「んっとね?」
「うん」
「びじんさん!」
「お、おぉ美人さん」
あ、きちんとしゃがんで同じ目線だからな!
「あとは〜」
「うん」
「いい感じのお店わかったよー、あと迷子さが「ママ〜!!」ん?」
どうやら、この子のお母さん見つかったらしい、ご都合主義?そんなの知らないな
多分話してる時に迷子の子供を探してるお母さんを見つけて、人数多い方がいい理論でこっち来たんだろうなぁ
まぁ見つかってよかったよかった、あとまじで美人さんなんだが
「ん?この子ですか?」
「はい!ありがとうございます!!」
お礼言われちった〜、ただ話してただけだけど
「見つかってよかったです」
「はい!ほんとありがとうございます!な、何かお礼を……」
「いや、大丈夫です、話てただけなので」
「確かにそうだね、お礼は大丈夫ですよ」
「そ、そうですか、ほんとありがとうございました!」
「ありがとうーお姉ちゃんー!」
だから違うと何回いえば……
なんか撫でたくなったので撫でながら
「もうお母さんとはぐれちゃダメだよー?次はこんな早く見つからないかもしれないし」
「うん!わかった!」
わけぇなぁ……
「じゃぁ、行こっか」
「うん!ばいばーい!」
「ん、ばいばーい」
「気おつけてー」
一瞬だったなぁ……もしや、ぼーっとしてた時間が長かった説ある?
「いやー見つかってよかった」
「そだねー……店は?」
「見つけた見つけた、行こ」
「おけー」
「にしても、女子に勘違いされてたの?あと声高かったね?」
「声は余所行き的な感じ、あとあの声地味に辛いのど痛い、勘違いは、まぁこの服かなちょっとダボッとるし」
「あー、ね、なら買うとしたらもうちょっと、男ってわかりやすいやつ?」
「いや、緩いのでいい、性別わかんない方が騙した時楽しそうだし」
「あはは、なるほどねー」
「てかさ、声今気づいたんだけど性別変わった影響で低めになってんのね」
「そうなの?」
「うん、あの子供と話してる時の声が出にくいのと、普通に話してる時の声が前より低かった」
「なるほど?あ、着いたよ」
「おぉ」
店に着いたんだけど色々な服あって迷ったけど
きちんと選ぶことが出来ました、まる
「店にいすぎた……」
「そうだね、帰るか」
「うん」
いやー、店まじ色々あった、店って時間の感覚なくさせる効果あるよね
―――――――――――――――――――――――
「宿屋着いたー、ご飯食べたい!」
「多分用意してあるんじゃないかな」
やったーぁ!
ごーはん、ごーはん!
カランコロン
「あ、おかえりなさい」
「あ、ども」
おかえりなさいの返事が分からない件について
「ただいまですー」
「もう少しでご飯できるんで、お部屋案内しましょうか?」
「ありがとうございますー」
あ、荷物もったまんまだ
「お願いします」
2階のー?1番奥ね
「ここが、おふたりが泊まる部屋です」
「ありがとうございます、……ゆうどっちで寝る?」
今決めるの?いいけど
「じゃぁ、左」
「わかった、僕右ねー」
ごーはーん食ーべったい!
ほんとお腹すいた
あ、荷物置くためねなるほど
「じゃぁ下に戻りましょうか」
「そうですね」
「はい」
ご飯だ〜!