町3
「ゆうさ、囮にならない？」
「……は？」
なぁに言っちゃってくれてるんですかねこの人囮ってことは自分魔族に襲われるじゃないですかヤダー
「え？1発殴っておけ？」
「いやいやいや、聞いて？ちゃんと大丈夫だから」
苦笑いしながら言われましても疑いしかかからないのですが？
思わずジト目だけどつか、ハヅキといるとジト目しかやってないな……
「んーで？どう大丈夫なんですかぁ〜？」
「今ゆうって魔力ないように見えるんだよ魔族からは」
「……ほう」
「分かる？」
「わかるわかる」
……半分くらいは
「じゃぁ続けるよ？それで、その魔族には僕が魔王の息子だってことがバレてるんだよね」
「ん？うん」
「で、多分僕仲間のゆうを殺しにくるんだよ」
「……なぜに？」
「年齢的に？」
「なる……ほど？」
え、意味わからん
年齢的にそうかもだが僕すごく心が清いのよ？
襲われる理由がないじゃないのよ
「続けるよー？」
「あぁ、うん」
「だから、ゆうに囮になってもらって僕が捉える」
「なんかあんの？」
「ん？」
「ほら捉えるとしたら、それなりにいるじゃん縄とか」
なかったらやばいじゃんね？普通にまぁ縄は効かなそうだけど
「あるよー勇者の件は知っていたからね」
ほらと出してきたのは、なんと……
ただの石だった
いや、まぁここ出だしたってことは何かしらあるんだろうけどもさ
「なんぞそれ」
「これねぇ、僕のうちの牢獄に送れる石
ほらーよくあるじゃんアニメとかで」
「あーあるなぁ、そんな感じなやぁつ？」
「そうそれ」
なるほどわかった
俗に言うご都合主義アイテムね、おっけ
「で？囮ってどうすんのよ？」
「んーっと、怪しい人は見つけたからそこ行ってみようかなって」
「ねぇもしかして君チート能力持ってないですか？」
「んー……あるかも」
んふふってなんぞや
でもそうかぁー……うん、うん、なるほど納得
チートだと思えばもう驚かんよ
「そんでそこどこ？」
「最初に話したおばさんいるじゃん？」
「あぁー……」
「その人から魔族の気配感じたんだよね」
「本人じゃないの？」
「それはないかな、だったら分かるはず」
チートの隙間とかじゃないのかなぁ？
違うっぽいなぁめっちゃ自信満々でドヤ顔してらっしゃる
んで内容を聞いてない通りすがりのお姉さん……惚れない方がいいぞーこいつ案外腹黒いから
まぁ口には出しませんけどね！リア充はきゅうりを投げるのだ!!
「じゃぁ、おばさんとこ行ってみるか」
「そうだね」
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カランコロン
と花屋に合ってるのかようわからん音が鳴った
ちなみにここは、花屋と宿屋が合体？してるみたいしかも花屋の半分はカフェだよCafeすげー
1階が花屋で2階から宿ね3階建て
「すいませーん」
「はぁーいいらっしゃいませー」
遠くの方から声が聞こえたけど
若い女性の声らしい
「あらぁ、カップル？」
「「違う、」」
自分男なんだけど
「いや、自分おと「ただの友達です」は？」
どうゆうこっちゃ
「（どうゆうことなんですかねぇ？）」
「（ごめんって）」
「（ここで勘違いさせといた方がおも……んんっ魔族に狙って貰えやすいだろ？）」
こいつ面白いって言おうとしたぞ……
見損なったよ！まったく！まぁ嘘ですけど
「（はぁ……じゃぁない、元女の子の実力を見せてやろう）」
「（ぉぉー）」
「？どうしたの？」
「いえなんでもないです〜」
「そう？それで2人は買い物？泊まり？」
「泊まりです、1日大丈夫ですか？」
話すのだるいから任せよ
別に根に持ってるとかはないからね、うん
「同じ部屋しかないのだけれど……あ、ベットは別だから安心してね」
「あ、じゃぁそれで」
「わかったわ」
お姉さんは返事をすると、奥へ戻って行った
ちなお姉さん美人、この世界の人やっぱ顔面偏差値ぶっ壊れっすわ
「よし、じゃぁ夜まで待ちをぶらぶらしますかね」
「そやね」
