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出発

あの日から約1ヶ月レベル上げとは言わないけど、戦い方とかをハヅキに教えて貰いながら素材集めたり(と言ってもレアなものはない)そんなこんなで最低限必要なものを整えた


「よーっし こんなもんでいいの?」


旅の用意を肩からさげるタイプの鞄に押し込み(なんか色々入るんだけど、すごくね)

後ろで同じく準備しているハヅキに話しかけた


「うん、大丈夫」


ハヅキの方と同じく何故かものがよく入るカバン

(まるでどこぞの四次元ポケット)にものを詰め込んでいた


「ていうかさ〜、ハヅキの武器は結局それ?」


気になる?気になるでしょ?ねぇねぇ

……はい、すいませんちゃんと言うよ、許して

んでハヅキの武器は、短剣某吸血鬼に使えるメイドさんが持ってるような探検ね、投げるタイプの

一応自分のを言っとくと、片手直剣他にも色々ありそうだったけど憧れがあったもんだからね

とりあえず、直剣

ハヅキ色々使えるけど投げれるって聞いてそれに決めたらしいんだよね


「準備終わった?」


どうやら葉月は準備が終わったらしい

仕事早そう、てことで自分もさっさと準備を終わらせた


「ん、終わったからハルカさん達に挨拶しに行こ」


「そうだね」


そして荷物を肩にさげ、軽く部屋を見回し他に忘れ物がないか確認してから部屋を出た


「あら、もう行くの?」


どうやら足音が聞こえたらしいハルカさんは台所から出てくると、声をかけてきた


「はいお世話になりました」


ハヅキが頭を下げたのを見て慌てて頭を下げる

それにハルカさんはあらあらと言って


「そんなそんな大丈夫よ?私も楽しかったし♪」


顔を上げてみると本気で楽しかったのかニコニコしていた

そこから少し話していると、奥の部屋ドタドタと慌ただしい音が近づいてきた……女の子がだす音じゃないよね……


「えー!もう行っちゃうの?」


わざわざ自分をおしのけ少し後ろに下がっていたハヅキの元へいくと上目遣い&涙目を駆使し、行くのを辞めてもらおうとしていた

だがしかし……それが効かないのがこの男葉月で

ある

この1ヶ月葉月はモテにもてまくっていたのだ、普通なら気づくんだ……普通ならけどこいつは違った筋金入りの鈍感野郎だったのか、葉月に好意を向けていた全ての人達をこやつは無意識のうちに付き合う可能性のあるフラグというフラグ片っ端から叩きおって行ったのだ……ね?やばいっしょ?


「うんごめんね?もうちょっといたかったんだけど、さすがにもう行かないと……ごめんね?」


その言葉とともにニコリと笑う葉月……何人その笑顔でフラグをへし折ってきたことか……


「えっで、でもも、もうちょっとだけ……ダメかな?」


カナはその目に涙をいっぱいに貯めて後ちょっと零れるという本気なのか嘘なのか分からないけど縋るような顔をしていた


「うんごめん、無理なんだ」


えー?あっさり過ぎない?自分はときめかないけど周りに居た男の人達がときめいてるよ?

まじで鈍感にしては度が過ぎてまっせ葉月さんや

……は!もしや……いわゆる主人公特有の鈍感特性なのでは??だがそれだと納得できるぞ、うん

なるほどなーどうりで、うん、うん


「ハルカさん、今までありがとうございました」


「あ、ありがとうございました」


またも葉月につられて頭をさげた


「だから大丈夫だって言ってるのに〜、ほらカナ〜?そろそろ別れないと迷惑になっちゃうわよ」


「う、うん ご、ごめんねハヅキくん……えっと……旅頑張ってね!」


「うんありがとう!!」


そうして笑い会う2人周りは何故か拍手喝采自分除け者なんだけど、リア充はよそ行きやがれ


「あ、ユウさんも頑張ってね」


「うんありがとう」


まぁ笑ってみたところで、フードで顔を隠してるから意味ないんだよねだから言葉だけ明るくした


そっからは軽くお別れ会みたいなのになった

まぁ1ヶ月も経てばさすがにこの規模の町ならな全員と顔見知りにもなれる

だから結構大きいことになったけど昼前には終わって貰えた


「それじゃー!今までありがとうございましたー!また戻ってきた時はよろしくお願いしますー!」


「お願いしますー」


そして二人とも手を振りながら離れて、ある程度距離が離れたとこできちんと前に向いた



「にしてもさー」


さすがに鈍感すぎるこの子には、一応教えてあげよう


「うん?どうしたの?」


「お前あんなに女子にモテモテだったのに気づかなかったのはやばいぞ?」


そしたらふわふわした笑みから何故か怪しい笑顔になって……え?


「知ってた……って言ったらどうする?」


ニヤニヤと笑いながら言ってきた

どうするったってなぁ


「ある意味すげーわって思うぐらい?」


「えーつまんなぁいい」


え、キャラどうしたお前


「キャラどうしたお前」


「僕魔族だよ?こっちが本性〜」


ニヤニヤしてるけど無駄に似合ってんのはおかしいと思うのよ私


「チッイケメン滅べ」


「えー、酷いよー」


少しの沈黙……二人とも急におかしくなって少しの間笑っていた……

これからどうなるんだろうね?


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