平和
「そう言えば、2人はいつまで入れるのかしら?」
あの後、カナの持ってきたお弁当箱を洗いながら思い出したように言った
「んー……いつまで?」
自分はよく分からないので、ハヅキに丸投げー
「うーんと、1ヶ月ぐらいかなその間に色々準備していこうと思うよ」
「1ヶ月ねぇ、短いわぁ」
寂しそうな雰囲気を出してるハルカさん……
綺麗な顔が台無しだよ〜?
「えー!!1ヶ月しか居ないの??」
「うん……ごめんね?」
ふんわりと笑うハヅキにカナは何も言えない
この子ほんっとにタラシな気するわ
「まぁ旅に行くまでの間はここに泊まってくれていいからさ、お手伝いとかゆっくりしてってちょうだいね」
「「ありがとうございます!」」
ハルカさんすごい優しい……こんなおねーちゃん欲しかったぁー……
まぁ今更だけどね(笑)
「さてと、夕ご飯できたから早速お手伝いお願いね?」
「「はい!」」
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あー美味しかった〜
ほんっとにハルカさんのご飯おいしぃ!
あ、そだそだ
「ねぇねぇねぇねぇ」
「何何何何?」
「今日さ、ハルカさんから魔王の話聞いたんだけどさ、愛されてんのね魔王様」
自分びっくりだわー
だってさ?どの世界の魔王ってだいたい悪者で倒されたりするじゃん?
最近は少ないかもだけども、主人公が魔王になっちゃったりとかね?
だからさー魔王が愛されると言うか敵対されてないのを知ると平和だなぁーってなるよね
「あー……確かにこの世界の人達は、僕達になんの偏見も持ってないしそれどころか、角から漏れでる魔力だってことも知ってるからさ、優しい対応してくれて助かってる」
病気になった時とかね?
って魔族って病気になったりするんだ初めて知ったわ
「あ、あと1ヶ月色々って何するん?」
「んーと、モンスター狩ったりとか素材集めて武器作ったりとかかな?後々きちんとしたとこで専用武器作るつもりだけど、とりあえず初期武器は必須でしょ?ゲームでもこういう世界でもさ」
「だねぇー」
「もう寝るよー?」
「ふぁいおけよぉー」
「おやすみー」
「んー……」
そういや神様と全然話せないんだけど無理な感じなのかなこの世界だと、スマホないし、死んでも生き返ったりは無いみたいだし、あのわっかい神様お役ごめんとか可哀想だねぇー(笑)
『勝手にお役御免にしないで?!』
あれ?神様だ、どうもですー
『どうもですー……じゃないよ!あんたねぇ神様はそうそう出てくるものじゃないの神様とかそう言うタイプのアニメとか小説読んでるなら分かるでしょ?』
分かるよ?分かってて言ってるよ?(笑)
『なんかムカつくなぁ……!
あ、そうだ、あんたら2人には魔王と同じぐらいの強さだと言われてる子を倒す……違うな止めて貰いたいんだけど、やれる?』
自分はやるよー楽しそうだし、ハヅキには明日聞いてみる
『いや、そのハヅキくんも、これは聞こえてるんだよね一応でもきちんと、2人で確認しあっといてね』
はぁいじゃぁほんとにおやすみなさい
『はい……おやすみなさい』