カナこわぁい
「あ”〜喉乾いたな……」
夜中、喉がかわいたため起きて水でも貰いに行こうかとドアに手をかけた時
「……あっれ?」
どうやら開かないようだ
なぜに?鍵は閉めてないしなぁ
それからも何回か試したが開かなかった……
「……ん?……あぁ……外から……」
どうやら中から鍵がかかっていると思い色々触りながらガチャガチャしていて開かないと思っていたら、外から閉められていたらしい……
ますますわからん
「さっきから何してるの?」
「あ、悪ごめん起こしたっぽいね、何か鍵があかんのよ」
「あー……だからそんなにガチャガチャしてたんだ」
「そう」
葉月は何かしってるぽい?
自分がしてる行動に、そういえば悠ってこの世界のことあんまり分かってなかったなぁ、とか言って、うんうん唸ってるんですけど
「葉月はなんか知ってるん?」
「うん、知ってるよ〜」
「え、まじ、教えてくれや」
「はいはい」
苦笑いしながらも教えてくれた、やっさしいねぇ
この街は魔王城に近いということもあり、モンスターなどが活発化してるいるらしい
けど、活発化してるいるのは主に夜で、弱いモンスターなどが昼、強いモンスターが夜、だから夜は間違って外に出ないように、夜は部屋から出られない仕組みになっている……っと
「なんとなーくわかった」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
水飲めないじゃないかー、残念とりあえずもう寝よ
「じゃぁ寝るわ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
コケコッコーっとニワトリが、朝からないていてその声には目が覚めることなく、葉月がその声に目ざめ、窓を開けて陽の光と涼しい風を入れていることにますます布団に潜り込み、それに呆れた葉月が布団を取り上げるまで寝続けた……二度寝最高……
「ほーらお、き、ろ!」
バサァっと思いっきり布団を自分から引き剥がした葉月……
せっかく二度寝しようとしたのにまた取られた……
「早く起きないとご飯なくなるよ?いいの?」
朝ごはん食べない派の自分からしたらとりあえず寝たいんだけど、布団を返しもらえない……起きるか……
「起きまーすよ」
「よろしい」
さわやかに笑ってそう告げた葉月は実にイケメンでしたまる
絶対腹黒タイプだわこやつ
「じゃぁ外で待ってるからね?……3度寝は許さないよ?」
「……」
わぁお無言の圧力……こっわいね
……着替えよ……
「うし、かんりょ!」
さっさと着替え終わり、特に持って行けるようなものがないため、さっさと部屋を出た
「おぉーい……終わったぞー?」
「お、早かったねさ、行こ?」
そう言って壁にもたれて待っていたらしい葉月は、壁から軽い感じで離れた……どこまでイケメン発揮すればいいんだこいつ……
「ん」
そうして自分たちはご飯を食べに1階に降りた
「「おはようございます」」
「あ、おはよう〜」
自分達が通路から出てくるとカウンターの準備をしていたカナが返事を返してくれた、当たり前のようにお手伝いできるって偉いね
「昨日は寝られた?」
そう言って自分……ではなく葉月の方にかけていくカナ……青春だなぁ
「うん、よく寝られたよ、ありがとう」
ニコッと効果音がついてもおかしくない笑顔ですね?!
うんうん良かったなカナよ、脈アリかもしれぬぞ
「あ、ユウも寝られた?」
雑いなぁ……雑いのかなぁ?
「はい、よく寝られました、ありがとうございます」
「うんうん良かった良かった」
それだけ言ってすぐに葉月の方へと向き、朝ごはんの話をしだす2人……
「ハヅキくん!今日の朝ごはん私お手伝いしたんだよ?」
「そうなんだ凄いねー」
ふふっといいながら笑う葉月に対して、顔を染めるカナ……やっべおっもろ……
「えっと、それでね」
「うん?どうしたの?」
「朝ごはん食べたらさ……その……えっと……」
「ゆっくりで大丈夫だから言ってごらん?」
お、お、お、お?言うのか?告るのか?!それともディナー的なやつに誘うのか?!
「うん……えっと……わ、私と朝ごはん食べたら”2人”でピクニック行かない?私このためにお弁当作ったんだ!あ、嫌な、嫌って言ってね大丈夫だから」
何かこわぁい……
ちなみにここまで、何故か早口
「行くのはいいけど2人?悠は?」
「えっと……ユウさんは用事があるから……ね?ユウさん」
睨むんだったらいいえって言って君たちの邪魔するよ?いいの?
「ウン、キョウハヨウジガアルカラフタリデイッテキナヨー」
「ほら、ね?だから2人で行きましょう?」
「なんでカタコト?……あ、うんそうだね、用事があるなら仕方ない……二人で行こっか」
「うん!!」
ご飯はって?もちろん食べたよ、カナの料理?うん、まぁオイシカッタデスヨ?うんちょーっと焦げてたかなーなんてことは無いですごめんなさいだから、なんか無言で睨まないでください怖いです
と、とりあえず次は2人のピクニックへんかなー?
やっぱ小説は面白いですね