表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不浄のアルバ  作者: 北郷 信羅
第4章 境界の街に架かる大橋を渡って
57/106

57.魔女と約束

 日暮れの頃。まだ明るいが、陽光は次第に弱まりつつあった。

 鍛治町の閑静な北西部も、間も無く茜色に染まることだろう。そしてさらに幾何(いくばく)かの時を経れば、燃え残った炭のように夜の闇に染められるのだ。


 アリアの前を行くリンドは、そうなる前に事を済ませようとその足を急がせていた。

 向かう先は恐らくアリアが知る二か所の内の一方……、()しくは両方だろう。


 彼女の予想通り、リンドが向かったのは町の牢獄だった。

 ぎっとその戸を開いた彼に続いて石造りの建物へ入ると、地上の部屋には誰もいない。番兵は牢の中なので当然だが。


 番兵のいない地上から、二人は階段を下りて地下へと向かう。

 すると足音に呼応するようにして、静かだったその先が(にわ)かに騒がしくなった。


「誰か! 誰かここから出してくれっ!」

「こっちへ来てくれっ! 助けてくれ!」


 二人の男の声と共に、がんがんと鉄格子を叩く音が聞こえてくる。

 姿を確認するまでもなく分かる。番兵たちだ。


 二人の内の一方はリンドの姿を認めると手を伸ばして助けを求め、また一方はびくりと肩を弾ませて牢の奥へと引っ込んだ。


「おい、助けてくれ!」


 声を掛けてきた番兵の一人を一瞥(いちべつ)するも、リンドは無視してその隣の牢へと歩み寄る。

 その牢の奥で、オリバーは壁に(もた)れて胡坐(あぐら)をかいていた。


「ようやくのお帰りだな。腹が減って仕方無かったぜ」

「帰らないよりマシだろ」


 リンドが淡々と言葉を返すと、彼は「はいはい」と軽い調子で返す。


「で? 戻ってきたってことは、偽純人教団を無事()()めたんだよな? どうだ、やっぱりラギアが一枚噛んで―――」

「おいっ! 助けてくれよ! 俺は番兵なんだ! その男に首絞められて気付いたら牢の中に―――」

「あーもう、うるせェな! 黙ってろよ雑魚っ!」


 隣の牢から(なお)も声を上げる番兵に対して、オリバーがやや語気荒い声を飛ばした。

 しかし番兵は、()れ幸いとアリアたちの方へ訴えてくる。


「ほら! 危険な人間です! だからそんな男の話なんて聞いてないで―――」

「申し訳無いのですけれど、」


 とそんな番兵の声を遮って、アリアは微笑み交じりに言った。


「あなた方をそこへ入れたのは、私たちなんです」

「……え?」


 ぴたと固まるその男の前で、リンドが牢の鍵を取り出して見せる。


「事情を把握しているから、俺たちに言ってもあんたらは出せない。あんたらにオリバーの暗殺を指示した人間のことを話してくれるって言うなら、話は別だが」

「……」


 番兵からの応答は、無かった。

 ただ目の前の状況に困惑しているためでもあるだろうが、指示役に口止めされているためでもあるだろう。若しくは、指示役のことを詳しく知らないのかもしれない。

 いずれにしても一番後ろで糸を引いている人物についてはオリバーが話していたそれで恐らく間違っていないだろうし、敢えて問い詰める必要もあるまい。


 とにかく、場は静まった。

 それでリンドが、オリバーが知りたがっているであろうことについて答えた。


「……偽の教団は捕らえた。ラギアも関わっていたから、その内ここへ来る」

「お見事。まァ、俺のお陰だけどな!」


 と威張る彼に、リンドは「ああ」と応じる。

 だがその後に、さらに言葉を継いだ。


「ただ、お前はあの時嘘を吐いただろ」

「……何のことだ?」


 オリバーにしては珍しく、反応が若干遅れる。

 そんな彼に、リンドは話を続けた。


「あんたとラギアとは、直接取引していなかった。仲介した奴がいた。そうだろ」

「おい、―――ちょっと待てよ」


 ふらふらと立ち上がるオリバーは、明らかに動揺していた。


「俺は、言ったよな? 直接取引したって、はっきり―――」

「悪いが、俺は嘘が嫌いなんだ」


 とリンドは返す。


「嘘だとか、偽物だとか、……そういうのは嫌いなんだ」


 彼がそう口にしたのとオリバーが鉄格子に向かって駆け出したのとは、ほぼ同時だった。

 あっという間に、オリバーの右手がリンドの胸倉を掴み上げる。


「アリア」


 とリンドは、顎が上がった格好のまま言う。余計なことはするなということだろう。

 それでアリアは肩を竦め、両手を挙げて「何もしない」と示す。


 それを横目で確認したリンドは、しかしぐいと牢の方へ引っ張られて鉄格子にがんと頭をぶつけた。額が切れたのか、つっと一筋赤い血が彼の顔を流れる。

 そのリンドを至近距離から鋭く睨み据えるオリバーは、先ほどまでと別人のようだった。


「お前の信条なんざ聞いてねえんだよ! 俺はお前に伝えたはずだ。お前もそれを理解したはずだ。違うか? あァ!?」

「……」


 打って変わって鋭い言葉を向けてくるオリバーに対して、リンドは黙ったままその視線を別の方へ向けた。

 丁度その時、彼の視線の先―――地上へと続く階段をこつこつと足早に下りてくる音が鳴り響く。


「オリバー!」

「……良い時に来たな」


 息を切らしながら階段を下りてきた彼女―――ローラに、先に声を掛けたのはリンドだった。

 一方のオリバーは、言葉を失っている。


 だがすぐに怒りが再燃した様子で、リンドをまたがんと鉄格子にぶつけた。


「っざけんな! 牢に入るのは俺だけで十分なんだよ! ローラまでぶち込むってならまずお前をここで殺してやるッ……!」

「えっ、ちょっとどうなってんのよ!?」


 説明を求めるローラに、アリアは肩を竦めて見せる。


「ご覧の通り、リンドの説明不足で揉めています」

「……説明不足?」


 その言葉が引っ掛かったようで、オリバーは眉根を寄せる。

 そんな彼に、ローラが慌てて説明を加えた。


「オリバー違うの! 私がここへ来たのは捕まったからじゃないわ! 彼らは何も言わないでいてくれたの!」

「……はァ?」


 とオリバーは、拍子抜けしたような声を漏らす。

 そしてリンドを掴んでいた手を離すと、訝しげな視線を彼に向けた。


「だったら何で早く言わねえんだよ?」

「ローラの要求は、あんたを解放するか自分を牢に入れるかだった」


 対するリンドは、切れた額に手を当てながら言葉を返す。


「あんたが外に出なければ、彼女にも牢に入ってもらうつもりだ」

「……てめェ」

「いいのよ、オリバー」


 とそこへローラが割って入った。

 彼女は牢の中へ手を差し入れると、オリバーの手を取って言う。


「私も教団に加担したんだもの。それが正しい。それに外にいたって、あなたと一緒じゃなきゃ私……」

「……ローラ」


 指を絡ませ見つめあう二人を前に、リンドが咳払いした。


「話は、まだ終わってない」

「オリバーさんをすぐ解放することについて、ある条件で鍛冶屋組合から了承を得ました」


 リンドの後方からアリアが言うと、オリバーとローラは互いに顔を見合わせる。

 そんな彼らに、リンドは告げた。


 説明するのに、長い時間は要しなかった。

 リンドの説明は端的だったが、頭が切れる二人はそれで十分に内容を理解したはずだ。


「……なるほど」


 と先に口を開いたのは、オリバーの方だった。


「確かにそれはどぎつそうな労働だな。しくじったらここに何年も閉じ込められるより(ひで)ェ目に遭うだろ。済めば解放って話を組合の連中が認めたのも頷ける」

「でももし上手くいったとしても、その先無事でいられる保障なんて無いじゃない」


 そこへローラが不安げな声を向けた。


「死んじゃったら何の意味も無い。ねぇオリバー、やっぱり無理に出ないで―――」

「それをやれば、ローラはこのまま牢に入らなくて良いんだよな?」


 彼女の言葉を遮って、オリバーはリンドに問う。


「あと、上手くいったらその先はお前が保障してくれるんだよな?」


 その問いに、リンドはすぐ頷きを返した。


「あんたはローラの分の罪も背負うことになる。やり遂げれば、その先の安全は俺が保障する」

「よし。それなら、やってやろうじゃないの」

「オリバー!」


 とローラが悲痛な声を出すが、オリバーはそんな彼女の頭をそっと優しく撫でる。


「なァに、心配無いよ。俺は腕利きの商人で純人教団の幹部だぜ? これまでだって死にそうな目には遭ってきたけど、全部乗り切ってきたんだ。もう一回くらい、適当に切り抜けて見せるさ」


 そう言ってから、彼は一度咳払いを入れる。

 そしてさらに言葉を継いだ。


「あー……、だからさ。この件が済んだら、」

「待て、ちょっと良いか」


 そこへリンドが声を掛けたので、オリバーは不愉快そうに彼を見た。


「良いわけねぇだろ……。時と場合を考えろバカ王子!」

「いや、今が良いと思う」


 としかしリンドも譲らず、その懐から小さな木箱を取り出した。先ほど集められた盗品の中から持ち出してきたものだろう。

 その箱を見ると、オリバーの表情が一変した。


「お前、ソレ……」

「盗賊たちが持ち出した教団の荷物の中にあった。名前も刻まれていたから、持ち主に届けようと思ったんだ」


 言って、リンドはオリバーの顔を見据える。


「盗ったものでは、ないんだよな?」

「ンなもん、盗るかよ」


 とオリバーは返す。


「ソレのお陰で、俺の商人時代の最後の財産はすっかり無くなっちまったんだ」

「……え、オリバー?」


 彼の傍で、ローラが戸惑った様子で声を出す。数多くの男を(とりこ)にしてきたであろう娼婦の彼女に、箱の中身を察することができないはずも無い。

 ただその揺れる瞳は、人気を博す娼婦としての彼女のものでは無かった。


 彼女の不安を拭い、彼女の期待に応えるように、オリバーはリンドから受け取った小さな木箱を開く。

 そして、彼女に告げた。


「俺と結婚してくれ。ローラ」

「オリバー……!」


 ローラの瞳が、また揺らめく。

 そして、彼女はふっと笑んだ。


「指輪、つけてくれる?」

「ローラっ……!」


 彼女の言葉に、オリバーも顔を綻ばせて指輪を手に取る。

 そうしてローラの左の薬指に指輪が通ると、二人は鉄格子越しに誓い合うように長い口付けを交わした。

 互いを求め合うように何度も何度も口吸いし、伸ばした手で身体を弄り合う。

 熱い、熱い、情愛。


 そんな二人を前に、アリアは踵を返して地上への階段に向かって歩む。

 用も済んだので、ここに長居する理由はもう無いだろう。


 しかしちらと様子を窺ってみれば、リンドはまだ愛し合う二人を見つめていた。


「あんまり見るのは、少し無神経よ?」

「……ああ」


 とリンドは応じる。

 そしてくるりと方向転換すると、オリバーに一言声を掛けた。


「仕事は、しっかりやってくれ」


 するとすぐに「任せとけ」と声が返ってくる。

 その声を背に、アリアたちは牢獄を去った。


 *


 今日が終わる前に、リンドが済ませたいことはもう一つあるはずだ。

 アリアの推測通り、彼は牢獄を出てすぐに町の南部へと向かった。

 目的地は、南西通りに面した老舗の鍛冶屋マークスだ。


 その店主グルードは、店を再び訪れたアリアたちを温かく出迎えてくれた。


「リンド、また助けられちまったな。ありがとう!」

「今日中に片が付いて良かった」


 対するリンドは、いつも通りに淡々と応じる。


「それで、俺の剣についてなんだが―――」


 言いかけて、その口が止まる。

 彼の視線を追ってみれば、店の奥から出てくるマストロの姿を確認できた。


 彼は、不満げにリンドを見ていた。

 事件の解決を喜んでいないはずは無いだろうが、依頼の達成は即ちリンドの願いの成就だ。そのことが気に食わないのだろう。


「……事件の解決は見事だが、オリバー解放の件は少し勝手が過ぎるんじゃないか?」


 低く唸るように言うマストロに対して、グルードが呆れ交じりの息を吐く。


「けど、お前だって最終的には賛成したじゃねえか」

「それは、お前が良いって言うから……。まァ、オリバー(あいつ)が世のために命張るって話だし、確かに悪くは無い」


 と言ってから、しかし彼は「だが、」と言葉を継いだ。


「その条件を認めたのは、お前が依頼を達成したからだ。つまりそれが依頼の報酬で、お前はもう他に対価を得る権利を失ってる」

「何を馬鹿な」


 と声を出したのはグルードだ。

 しかしマストロは、真剣な面持ちでリンドに詰め寄る。


「大体、俺は達成すべき依頼が一つだなんて言ってない」

「……」


 リンドは、黙ったままマストロを見返していた。

 そんな彼に、マストロはさらに(まく)し立てる。


「不満か? なら他を当たれ。鍛冶屋は他にいくらでもある。働かされるのが嫌なら、もうここには―――」

「いい加減にしろッ!」


 大きな怒鳴り声に、マストロがびくと肩を弾ませる。リンドもその目を(しばたた)いて、マストロの後背に立つ大男を見上げた。

 温厚な雰囲気のグルードでも、怒りを露わにすると迫力があった。


「お前は、何を子供みたいに喚いてんだ! 恥を知れっ!」


 大声で怒鳴りつけられて委縮するマストロは、それでも弱々しく抵抗する。


「だけど、仕方()えんだ。こいつは……」

「何だ? リンドがアルバートの人間だから、気に入らねえのか?」

「そうだよ。お前は偽英雄に―――って、……え?」


 目を丸くするマストロを腕組みしながら見下ろして、グルードはふうと息を吐いた。


「俺が気付いてねえとでも思ったか」

「いや、だってお前何も……」

「いつから気付いていた?」


 リンドが問うと、グルードはふっと破顔する。


「最初に会った時から、そうじゃないかとは思ってたよ。ただの傭兵って言うには強過ぎるし、それに左手の布とか白い柄の剣とか……。知ってる人間から見れば察しはつくぞ?」


 その言葉に、アリアは思わずくすっと笑みを漏らす。即座にリンドの恨みがましい視線が飛んでくるが、肩を竦めて誤魔化した。


 一方グルードは、再びマストロの方を見やって困ったような顔をする。


「俺の心配してくれるのは有難いけど、戦う相手は間違ってくれるなよ。リンドは何も悪さしてないどころか、俺たちを二度も助けてくれたじゃねえか。生まれなんかより、行動を見てやるべきだ」

「……ああ、気を付ける。悪かったよ」


 詫びの言葉を口にするマストロに、グルードは首を横に振った。


「違うだろ。俺じゃなくて、リンドに謝れ」

「……」


 グルードに促されたマストロは、リンドの方を見やると小さく頭を下げた。

 「悪かった」という謝罪の言葉も、呟くような声の大きさだが確かに聞き取れた。


「リンド、すまなかったな。こいつも俺を気遣おうとしただけなんだ。許してやってくれ」


 グルードが重ねて詫びると、リンドは「別に、構わない」と視線を外しながら応じた。

 慣れない状況のせいか、彼も何と応えたら良いか迷っているように見えた。


 そんな彼を見て、グルードはふっと笑む。


「……左手の布、取ったんだな」

「ああ、」


 と言って、リンドはその手を見下ろす。


「もう、アルバートであることから逃げるのはやめたんだ。―――だから、立ち向かうための力が欲しい」


 彼が言うと、グルードは「よし分かった!」とその大きな手を打ち合わせた。


「お前のために、最高の剣を用意しよう! 何か要望はあるか?」


 問われるとリンドは、暫し考えるような間を取る。

 それから、静かに答えた。


「……それなら、一つ注文をつけさせてくれ」


 *


 無事に剣を打ってもらう約束を取り付けて、アリアとリンドは鍛冶屋マークスを後にした。

 外はもう、大分暗くなっていた。日没も間近だ。


「剣を打ってもらえることになって、良かったわね」


 前を行くリンドに声を掛けると、彼はこちらを見もせずに「うん」と返す。

 そんな彼に、アリアは告げた。


「そうしたら、ひと段落したし私は行くわね」


 言うと、リンドがようやくこちらをぱっと見た。

 その目は一瞬、寂しそうに見開かれた。―――ように見えた。


「……急だな」

「別に急でもないわ。元々、ちょっと同行するだけのつもりだったのだから」


 とアリアが返すと、リンドは「そうだったな」と応じた。引き留めるようなことは言わない。


「次は、どこへ向かうんだ?」


 彼に問われ、アリアは「そうね……」と考える仕草をする。

 だが、実際にはもう決まっていた。


「あなたの仲間たちにも、会ってみようかしら」


 言うとリンドは、少々嫌そうな声を出す。


「あまり(いじ)めてやるなよ」

「そんなことしないわ。あなたの大切な仲間たち、なのでしょう?」

「……ああ」


 とリンドは、はっきりとそう答えた。


「あいつらに、俺は無事だと伝えてくれ」

「気が向いたらね」

「何だそれ」


 呆れ交じりの息を吐くリンドに、アリアは小さく左手を振って別れの時を示す。

 それにリンドもこくりと頷くと、彼女に背を向けて歩き出した。


 その背を見守っていたアリアは、すぐにたっと地を蹴って彼の後を追う。


「リンド、」

「何だ―――」


 振り向いた彼の頬に、顔を寄せた。


 彼は思わず身を引いて、その頬に手を触れる。

 対してアリアは、微笑みながら指先で下唇に触れた。


「少し、油断したかしら? 気を付けなさい」


 言っても、彼は目を瞬いたまま黙っている。

 そんな彼に、それでも彼女は警告する。


「でないと、―――次はどうなるか分からないわよ?」


 次に会う時。

 その時二人は、何を思っているのか。

 アリアにも、全てを見通すことはできない。だがきっと、互いに手を握り合っていることは無い。

 互いの手は、互いの首に掛かっていることだろう。

 故に彼女は、忠告するのだ。最大の敵にして最愛の弟に。


 アリアが言葉を向けると、リンドはようやく我に返った様子でこちらをちろっと睨んだ。

 それにふふと笑んで、アリアはくるりと身を(ひるがえ)す。

 そしてそのまま、静かに彼の元を去った。


 もう振り返ることは、しなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ