外見設定 ※伊津直久メモ2
※100pt&ブックマーク50超記念
本名、ジェイメリ・ソラパティ。
薄緑がかったワカメみたいな髪に異常な精神を宿すバイバレスの将。
ようやく奴にトドメを刺すことができたが、それでも随分と消耗してしまった。
元々バイバレスにおいては非常に人気のある将で、その能力は確かなもの。
対ヨルツ戦においてもジェイメリの活躍により多くのヨルツの兵を打ち取ったとか。捕虜の話だが。
明らかにイカれちまったのはあの講和会議の時、あれ以来あいつは肌が漆黒に染まり精神が狂ってしまったらしい。
哀れな奴だとも思うが、この非常識な世界を代表するようなイカレ野郎だった。
今後あんなのがわんさと出てくるなら俺も少々危ない。
とにかく、奴を仕留められてよかった。
ダグレイスの娘、コニュー・ダグレイス。
黒髪、黒瞳、引きこもり。
ダグレイスの死から立ち直ってくれてよかった、俺も彼女を全力でサポートするつもりだ。
ダグレイスがいなくなった今これからのリレーアを導くのは彼女の仕事になる。
そして俺はダグレイスからコニューの事を頼まれた。この誓いだけは破らない。
……それはそれとして、とにかく体を動かす事が嫌いな奴だ。
それが興味の対象となると別だが、それ以外では一切外出もしようとしない。
お陰で体はまったく筋肉がついておらず、足も手もまるでマシュマロみたいな弾力を持っていやがる。
俺はいつか絶対あいつに12km走らせてみせるからな。必ず。絶対。覚えとけよ。
この世の理不尽というか、おかしなことを次々詰め込んでパッケージにするとこいつになる。
理解できることが一つもない。ただ子供だということはわかるが、あいつが何をしようとして、何をしたがるのか、一切理解できない。
あぁなるほど、子供を持った父親の気分っていうのはこういうのか。理解できない宇宙人を育ててるみたいだ。
青……水色に近いか。そういう髪に紅の瞳というのはこの世界でもやはり珍しいらしく、恐らく古の民の血が流れていないと発現しない個性らしい。
まったくもって謎な存在だが、最近こいつのお気に入りが俺の髪を手でまさぐってぐしゃぐしゃにすること、ということだけはわかっている。
ダグレイス。
マシュアン・ダグレイス、辺境伯。
過ごした期間も、交わした会話もそれほどあるわけじゃない。
けど俺にとって彼は忘れる事の出来ない一人だ。
あんたの娘は必ず俺が守って見せる。約束だ。
あんたの見れなかったコニューの未来を、俺がしっかり、見守ってやる。




