プロローグ
プロローグ
ある町に一人の女の子がいたそうだ。女の子は「ゆうか」という名前でごく平凡な過程に生まれ親の愛情を一身に受けすくすくと育った。そうこの日までは・・・
その日ゆうかは母にお使いを頼まれたのでスーパーに買い物に来ていた。
「えーっとお母さんに頼まれたものはジャガイモと人参と・・・」
といわれたことを確認しながら買い物をしていると正面から歩いてきた男にぶつかってしまいとっさに
「すいません」
と謝ったが男はチッと軽く舌打ちをしてその場を立ち去ってしまった。
(もうなんなのよあの人は)
と思ってその時はいらだっていたがこんな事いちいち気にすることもないだろうと思いそんな苛立ちはいつの間にかどこかへ消えてしまった。買い物も終わり家への帰り道を急いでいると、先ほど男とぶつかったところが少し痛みを感じていることに気が付いた。見て見ると少しアザになっていた。アザはどことなく何か模様のように見えるがそこまでは大きくなかった。
見ていてなんだか気持ちが悪い。ゆうかは急いで家に帰り母にこの話をすることにした。
「ただいまー、お母さんきいてよ------------」
と今日あった出来事とあざについての事を話した。世間一般的にはそうかそうかと話をただ受け流したりという反応や話に対しての感想を述べたり、ゆうかは母にそういう反応を期待していた。しかし母は意外にもその期待を裏切ることとなった。母はゆうかのあざを見て急に顔を怖ばらせてこう述べた
「なんてこと!こんな事ありえないわ、まさか奴が復活したというの!封印は完璧だったと聞いているわ私の力が弱まっていない限り・・・は!なんてことどうしていままで気が付かなかったのかしらこの子を産んだ時に力の一部が受け継がれてしまっていたと考えれば」
ゆうかには自分の母が何のことを言っているのか全くわからなっかたがそんなことはお構いなしに母は話しを続けた、
「ゆうかよく聞いてこのあざはあることが起きる前触れなの、このあざが前回現れたのは私のおばあちゃん、つまりあなたの曾祖母にあたる人に現れたわ」
「まってお母さん私わからないよ!」
「いいから黙って聞いて!いい今から私のいうことを聞いてそしてあなたには私の力で過去へ飛んでもらうわ」
訳が分からない、能力?過去へ飛ぶ?ゆうかはそんなSFみたいなことあるわけがない、と頭では理解していたしかし現在こうして目の前にいる自分の母が今までに見たことがない形相でしゃべっている姿を見て思っていることを口に出すことができなかった。
「過去へ行ったら何をすればよいのかそこにいる人がおしえてくれるわ!その人に従って力のコントロールについて教えてもらいなさいその人なら今何が起こっているのか教えてくれるはずだわ」
そういうとあのいつも優しい母に戻りこういった
「ごめんなさい私にはまだこの時代でやらなくてはいけないことがあるから一緒には行けないのただ私はあなたが別な時代にいてもあなたのことを変わらず愛しているわ」
そう述べるとゆうかの体は謎の光に包まれた
「お母さん!やだ!行きたくない!」
しかしその言葉も母にはもう聞き入れてもらえずゆうかは光の中へ消えていった。ゆうかが最後に見た母の顔はいつもの笑顔ではなく泣いていた。