村長の義弟
レバンドフスキ村長と対面した雄太達は戦争を止めるために彼と行動をとるのであった。
まず雄太達はレバンドフスキ村長と一緒に村の中を歩く。
「この村も平和だったけど争いが本格化してからは巻き込まれては治安も低下・・・本当に困ったよ。そして怪しい軍隊が常駐してからやつらはやりたい放題で村の人々を襲ったりとやっているのは非人道的だ。」
「村長の威厳で追い出しは出来ないのでしょうか?」
「それをしようとしたら村民を殺すと脅された。もし下手な采配を僕がすれば村民のみんなにも危害が及ぶ!!」
「ぐぬぬ・・・!!あのカスどもめ!!」
「(ちょっ、雄太さん!?何か演技っぽく見えるんですけど・・・!!)」
「(同意・・・!!)」
怒りから両手の拳を握って四股を踏んだ後の力士のように足の膝を曲げた構えをする雄太だがティルとゴーシンは真剣に怒っているようには見えなかったのだ。すると・・・
「義兄さん・・・!!」
「あ、君は・・・久しぶりだね!!」
レバンドフスキの元に現れたのは鋭い目付きにあごに少し髭を生やした男性であった。男性もまた迷彩服を着ていたのだ。
「ん?この人は?」
「皆に紹介するね。彼は僕の妻の弟で【ザック・ピロー・ミディール】と言うんだ。よろしくね!」
「知らない人達だな。みなさん、はじめまして。ザック・ミディールと言います。これからもよろしくお願いします!!」
『よろしくお願いします!』
どうやらこのミディールという人物はレバンドフスキの義理の弟であり、彼も事情があってこの村に滞在していると見られる。
「あのー、ミディールさん?」
「はい?あなたはどちら様で・・・?」
「俺・・・いや、僕は市川雄太と言います。別名はパリーヌ・トランビュートです。」
「ほぉ!!あなたがあの・・・」
「あの・・・?」
「あ、いや。何でもないさ。ちょっと人違いをしていたようだ。すみません。」
「あ、いえいえ・・・(ん?)」
すると次の瞬間、ミディールは雄太の顔を鋭い目で見つめていたのだ。
「(・・・!!)」
「(何だろう・・・この威圧感・・・!!)」
「あ、すみません!!パリーヌさん!!」
突然ミディールは普通の表情に戻すと驚いて雄太さんに謝ったのである。
「あ、いえ・・・何もないですよ!?」
「そ、それなら良かったけど時々ボ~っとしていると人を睨み付けるクセがあるんです。」
「いつからそんな癖が出来たんだ?」
「あ、いや・・・義兄さん。ちょっと義兄さんと最後にあった少しあとから・・・」
「ふ~ん!!」
癖について聞かれたミディールの顔には少し汗が流れており、レバンドフスキは少し怪しんだ表情でミディールを見つめていた。
「では僕も一緒に来てよろしいでしょうか?」
「君も来るのか?まあいいけど。」
「あ、あ、あ、ありがとうございます!お義兄さま!!」
「ミディール君、あのね・・・別に『様』じゃなくて普通でいいから・・・ね!!」
「はい!!」
ミディールは義兄・レバンドフスキに返事をすると雄太の方を向いて笑みを見せると小さく頷いた。
「(まさか・・・こんなところで君に会えるとは・・・!!彼から君の噂はたくさん聞いているよ。これからもよろしくね!!)」
「?」
雄太はミディールがずっとこっちを向いているのを見て自身も頷きながら少しばかり戸惑っていたのであった。
レバンドフスキ村長の義弟・ミディールには何か秘密がある。そう感じた雄太であった。




