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チャーリーの計画と鼓舞

 雄太に対して少しずつ心を開き、一緒に歌ったユリ。そして二人は仲良く眠りにつくが一方で敵軍でありながら仲間でもあるティルが敵軍の人物に聴取をされていたのだ。

 翌朝、雄太の元にある人物が訪れたのである。



 「おはようございます村長!」



 「君は・・・この村の軍隊のリーダーの【チャーリー・ヤングマン】じゃないですか!」



 「はい!チャーリーです!実は村長にとある報告があります!」



 「とある報告?はてさて・・・」



 チャーリーは訪問してすぐに何らかの報告があると言う。雄太は気になって聞くことにしたのである。



 「ええ、敵軍についてですが明日(・・)村長の作戦を決行して倒すことが決まりました!」



 「え、もう明日やるのかい!?」



 「はい!こちらは周到に計画を立てて準備はかなり出来ています。」



 「(いや、俺はまだ・・・では一句。【どうしよう・・・心の準備・・・出来てない・・・】雄太心の川柳・・・!)」



 「村長?どうされたのでしょうか?」



 「いや、チャーリーさん。実は俺の方も大分計画が進んでいまして・・・油断しないよう頑張っていきましょうね!!」



 「はい!!村長の方も!!」



 「アハハハ・・・」



 実は計画を立ててすぐに実行とは予想すらしていなかった雄太は顔を青ざめていたのだ。



 「(まさか・・・こんなに早く実行するとは・・・すぐに行動するチャーリーさんの姿勢は素晴らしい(・・・・・)がこれは・・・)」



 「村長?」



 「ああ、チャーリーさん!!アハハハ!!俺もこれから軍を集めて話し合いをするから一緒に戦いましょうね!!」



 「はい!!」



 苦笑いをする雄太と村長のやる気(?)を伺えて機嫌の良いチャーリー・・・しかし戦争への最終章がなぜ急に早くなってしまったのか?




 ー村の外れの倉庫ー


 チャーリーは雄太と会話を終えると村の外れにあるとある倉庫の前にいた。そして扉を開けると何と雄太の世界にある戦車が置いていたのだ。



 「(これがあれば俺達の勝利だ・・・)」



 先程の明るい表情がうって変わって険しい表情と化していたチャーリーであった。




 ー敵軍本部ー


 昨日、ティルからの聴取を終えたニョロンはボーリックにある報告をしに向かう。



 「(とにかく内部のスパイ連中をどうにかしなければならない。こちらとしてはもう敵軍の半数以上を消してスパイ連中の精神を動揺させて隙をついて潰す。俺達をずっと騙せると思うなよ、トランビュートども!!)」



 ニョロンは雄太の存在(・・)に気付いていたようだ。




 ー村の泉の前ー


 雄太はチャーリーと会話を終えてから外に出てジョギングをしていると泉の前へとやって来たのだ。



 「いやあ、きれいな水だな。俺の世界じゃ有り得ないなあ。」



 「トランビュートさん・・・あなた・・・まさかこの世界の・・・!?」



 「・・・誰だっ!?」



 後ろから声がするので雄太は振り返るとそこにはティルがいたのだ。



 「ティル君?」



 「おはようございます、パリーヌさん。突然すみませんが話がありまして・・・」



 「話?」



 「ええ、僕は知ってしまった(・・・・・・・)んです!“鼓舞(こぶ)”使いのニョロンさんのことを・・・!!」



 「ニョロン・・・誰だ?」



 昨日ニョロンに聴取をされたティルはそのニョロンについて何か情報を掴んだようである。ティルの真剣な顔に雄太は戦慄を覚えていた。



 「いったいどういうことか・・・」



 「ええ、彼は今まで指揮してきた軍隊を鼓舞で躍動させて色々な軍隊を潰してきました。そして・・・」



 「そして?」



 「今回も我々の軍隊を鼓舞することになりました。僕達が鼓舞の力で強くなればあなた達は負けてしまいます。」



 「・・・!?」



 「あなた達がやられたらこの世界は元も子もありません。この世界を救うために特にあなたには生き長らえてもらわなければなりません!」



 「ティル君・・・」



 敵軍でありながら仲間を欺き雄太の存在の重要性を真剣に訴えるティル・・・それを聞いた雄太の目は光ったのだ。

 急に険しい表情となったチャーリーが持つ戦車と彼の突然の敵軍壊滅計画を早めた理由とは?そしてティルが雄太に教えたニョロンという敵軍関係者の正体とは・・・!?

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