ユリの笑顔
陸軍内では虎太郎の集めた情報は信用されていないということが判明。一方で雄太はユリと楽しく歌っていた。
雄太の歌は明るく元気で歌い方も90年代のオ○ケンを彷彿させるものだった。ユリはそんな雄太と一緒に歌うのであった。
「走~れば~【伊勢】~し・ない(市内)~♪」
「はし~れば~いせ~し・ない~♪」
「伊勢を越えると【伊賀】地方だよ~♪」
「いせをこえるといがちほうだよ~♪」
「・・・・・・ユリ、うまいじゃないか!!」
「・・・(ニコッ)!!」
「(笑った・・・ユリが・・・ユリが・・・笑った!!)」
雄太はユリの歌い方を褒めるとユリは今までに見せたことがない満面の笑みを見せたのだ。それを見て驚く雄太だがしかも初めて見たのは雄太だけじゃないのだ。
「村長!ユリがあんなに笑う姿・・・初めて見たわ・・・!!」
「な、ナッツさんも!?」
なんと雄太より長くユリと一緒に居たナッツでさえもユリの満面の笑みを見たことがなかったと言うのだ。
「多分ユリは心を開こうとしているのかも知れないわね。あなたには特に・・・」
「俺に・・・ですか?」
「ええ、あなたの優しさとその明るい雰囲気にこの子は心を打たれたんじゃないかな。」
「・・・・・・!?」
まさか自分が心を開いたのか・・・それが信じられない雄太だがユリは未だに雄太の方を向いて笑みを浮かべている。
ーその頃の敵軍本部ー
本部にいる【ユリマル・ニョロン】陸軍隊員に呼び出されたティルは戸惑いの表情を見せていた。
「なぜ呼び出されたか分かるか?」
「(まさか・・・パリーヌさんとの関係が・・・!?)いえ・・・!!」
「そうか、なら説明する。今回お前を呼び出したのは・・・」
「(やばい!)」
ティルは目をつむるとニョロンは少し怒った口調で言う。
「制裁じゃないぞバカ!!呼び出した理由は【パリーヌ・トランビュート】と会話していたのを見ていたがやつから何らかの情報をつかめたか聞きたかっただけだ。」
「え!?」
「そうだ。」
実はニョロンがティルに聞きたかったのは雄太から何か聞いていたかと言うことであった。そしてティルは即答をする。
「何も聞いていません。プライベートな会話だけでした。」
「そうか、それならもういい。部屋へ戻れ!」
「はい!!」
何も知らないとごまかしたティルであったがニョロンは疑いもせずにティルから情報を聞くとすぐに帰したのであった。
ーその頃、雄太達のいる頂ー
気がつけば雄太とユリは座りながら眠りについていたのであった。雄太は寝ぼけながらくしゃみをするが・・・
「だれか俺の・・・むにゃむにゃ・・・噂をしているな。むにゃむにゃ・・・おやすみ・・・」
「そ・・・村長・・・。」
くしゃみをしながらセリフを吐いて寝る雄太に少し引き気味のナッツであったがすぐに笑顔を見せていた。
「(本当にあなたみたいな人が村長で良かったわ・・・)」
眠る雄太とユリの姿を見てナッツは呟いていた。
雄太と一緒に歌っていたユリが満面の笑みを浮かべた。それを見てナッツは雄太の能力を見抜いたようだ。一方で陸軍内には雄太に警戒する面々もいてティルは自身と雄太との関連を見抜かれかけていたが雄太はその事を知らない・・・




