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作戦の盲点

 福浦村長と会ってほしいと頼みに来た周参見に雄太は面会を了承。二人の話し合いが行われることが決まるが・・・

 周参見は待ってましたと言わんばかりの笑顔で雄太を見つめていた。


 「勿論ですとも!福浦村長も市川村長とお会いしたがっていますから!喜んでくれますよ!」


 「そ、それなら良かったです・・・!」


 周参見のすごい笑顔に戸惑う雄太だがいよいよ福浦との面会が行われる。



 ー一方の敵軍本拠地ー


 敵軍が占領する村のある一軒家に軍人達が集まり作戦会議をしていた。


 「とにかく敵はいつどこからやって来るか分からないぞ!?」


 「しかし副リーダー!最近は仲間の軍人が増えて戦力は強化されましたよ。これからは大丈夫かと・・・」


 「バカ野郎!!」


 「!?」


 ある隊の副リーダーに隊員の一人が戦力アップしていることを告げると急に副リーダーはぶちギレたのである。


 「お前は分かっていない!!」


 「・・・?」


 「ここ最近の突然の仲間急増(・・・・)が不自然に思わないのか!?」


 「え!?」


 「よく考えてみろ!あまりにも不自然に隊員が増加している上にやつらはこの村に下宿していない(・・・・・・・)!!」


 「・・・!?そういえばこの村に下宿しているやつがいない!!」


 「だろ?つまりあの最近増えた連中達は恐らくスパイか敵の控えの軍隊か何かだと俺は見ている!」


 「た、確かに!そうかもしれません!!さすがです副リーダー!!」


 「だからお前達も新入り連中の様子は見ておけ!仲間だと信じて油断することがないよう気を付けろ!」


 「は、はい!」


 なんと配置はわからないが敵軍の副リーダーが雄太達の存在を不自然に認識しているばかりか敵ではないかと感付いていたのだ。もし潜入がバレたら作戦がうまくいかないばかりか雄太達の村が崩壊しかねないのだ。


 「(しかしやつらが潜入している連中という完璧な証拠を掴んでいない限り下手に手を出せないのも事実だ。)」


 副リーダーとおぼしき男性は証拠をつかめていないためにまだ手を出せない様子であった。しかし彼の目が確実に雄太達スパイ組を見抜きつつあるのも事実だ。




 ー雄太の家ー


 周参見が去ると雄太は副村長・村会議員・村民を集めて村民会議を開催することを決めたようだ。ただし会議とは名ばかりでスパイ活動の計画である。


 「あのー、村長!」


 「リエさん、どうしたの?」


 突然村の女性の一人であるリエが挙手をしたのである。雄太は彼女の意見を聞こうとすると・・・


 「ひとつ気になることがあるのですが本当に敵軍の占領する村の人達に傷を与えずに敵を壊滅させる方法はあるのですか!!」


 雄太はそれを聞いて「しまった」と言わんばかりのポカーンとした顔になったのである。


 「そういえばそうだった。襲撃になると村に危害を加えかねない。」


 「ではその作戦以外でどうやってまとめて敵軍を全滅させる方法があるかとかはお考えになられてますでしょうか?」


 「えーと、えーと・・・」


 雄太はリエからの追及にまともに解答ができなかった。つまり他の方法を全く考えていなかったのだ。


 「リエさん、ちょっと就任して間もないからゆっくり考えますね!」


 とりあえず回答を避けるがリエは両手で机を叩いて立ち上がり、雄太を一喝したのだ。


 「就任しての期間とか関係なくあなたは村長です!村長はいい加減なことはしてはいけません!!」


 「ご、ごめんよ。これからすぐに考えるね・・・」


 雄太はこの場は謝るしかできずとりあえず次の作戦をしっかり練ることを約束したのであった。

 リエの指摘からユリ達の村をどうやって救うかが議論になった村民会議。しかし雄太は新たな計画を考えようとしていた。

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