軍人見習い・秘密の雄ちゃん
軍人だったパコの実家を見つけた雄太はそこで雄太の村の援軍であるベビロックと出会う。そしてこの世界で戦争が収まらないことを雄太は知る・・・!
ベビロックの話を聞いて雄太は戦争が多いことを知るとある気持ちが強くなったのだ。
「(ベビロックさん、僕は戦争を・・・止める!)」
「(村長、まずはあなたが今スパイとして所属している軍隊の隊長格を倒さにゃいけませんぜ。)」
「(誰だ?隊長って?ベビロックさんはご存知でしょうか?)」
「(ええ、村長の上司にあたる【クライド・ボーリック】隊長です。)」
「(クライド・ボーリック・・・!?)」
雄太は自分の上司にあたる【クライド・ボーリック】のことを知らなかったのである。ベビロックは名前を知っていることからどうやらこの世界ではなかなかな有名人のようである。
「(このボーリックか暴力か知らんけどこいつを倒せばいいんですね?)」
「(ええ、しかし村長はまだボーリックとは顔を合わせていないのですか?)」
「(まだですね。というより入隊の際に話をしたのは『錬大寺』と名乗る男でしたから。)」
「(錬大寺?)」
「(ええ、僕と同じ漢字の名前でした。僕の世界と関係あるのかなと?)」
「(かもしれないですね・・・!)」
雄太はベビロックとのやり取りの中で敵軍(雄太がスパイ潜入している軍隊)の隊長がクライド・ボーリックだと知るも自分と面識があるのはボーリックではなく錬大寺という人物だとベビロックに語る。またベビロックは雄太が異世界から来ているのをなぜか知っているようだ。
「(村長、しかしばれてはいけませんぜ。絶対にその事は口に出さないように!)」
「(勿論です!)」
「(もしあなたの正体がばれたら即座に殺されるでしょうし、我々にとっても最悪な結末があるでしょう。)」
「(最悪な結末・・・!)」
「(我々もあなた同様、敵軍のバックアップ軍隊と偽ってこの地に集まっています。)」
「(確かそうでしたね。)」
「(ええ、最後は我々援軍に加えて市川村長達の潜伏軍隊に途中から合流する予定の最終軍隊で力を合わせて村の敵軍を全滅させるという計画ですからね!しかもあなたは色々あってか敵に顔を知られているからそれがばれたらおじゃんなのですよ!)」
そうだ、と雄太は納得した。自分の正体がばれると下手をすれば援軍の正体もばれて雄太の村の軍隊は全てやられる上に自身も敵地の中にいるので八つ裂きにされるのはほぼ確実・・・援軍達はあくまで敵軍のバックアップを装って敵軍隊と表向きは交流をしている。今回の計画は最後に一斉で敵軍を叩き潰すというシミュレーションゲーム顔負けの究極の展開であるがそれは敵軍に諸事情で顔を知られている雄太がばれるかばれないかで未来が変わるという。雄太はこれからの村の軍隊との戦いの鍵を握っており、ばれてしまえば一斉にアウトであるという。しかしなぜばれたらアウトなのか・・・すると雄太は懐からあるバッジを取り出したのである。そのバッジは『Y』のイニシャルが刻まれていた。
「(これは我々援軍が村長に味方だと判別してもらえるために上着につけています。もしあなたが殺されてそのバッジを敵軍に知られたら我々もスパイだとばれてしまう。)」
そういうとベビロックは上着のポケットのふたを開けるとふたの裏側にそのバッジをつけていた。
「(みんな隠して装着していますがあなたに近付くときは見せるよう指示しています。あなたがやられたら間違いなくばれる危険性は高い。あなたは軍人の見習いみたいなものなので下手に戦いには参加してはいけない。)」
「(はい。)」
下手に雄太が参戦すればやられてしまうだけ・・・ベビロックの推測は確かに的を得ている。
ー一方、敵軍隊の基地と思われる場所ー
その頃、どこにあるかは分からないが村の内部にあると見られる地下研究所に二人の研究員がいた。
「おい、例の『ほしのこえ』計画は進んでいるか?」
「ええ、一部が反発していますがまあそれらも何とかなるでしょう。」
すると一人はフラスコに入っているある液体を見る。
「そうか・・・それとこれが完成したらもう我々は無敵だな。」
「勿論ですとも。いよいよ完成しますよ!これを敵部隊に向かって撒けば全滅させることが出来ます!」
「ふふふ・・・化学の力は最強だ。これで我々の世界を築き上げることが出来る!」
二人の表情はとても危険な計画を練っていることがすぐに分かるほどの不敵な笑みであった。彼らの計画は敵(雄太達)の全滅だ。
ーー
その頃、雄太は休憩時間が終わりに近付いてきたのでベビロックと別れて走りながら再び勤務先に戻る。雄太達は気付いていないが相手もまとめて敵(雄太達)を潰しにかかってくる。だからこそこちらが先手を打たないといけない。
「(あの子達の村に驚異を与えたあいつらを・・・!)」
すると誰かの身体に頭をぶつけた雄太であった。
「いてて、すみません!よそ見してたみたいで・・・!」
「ああ、気にするな。私も前を見ずにぼ~っとしていたみたいだ。あ、君は村の軍人かな?」
「は、はいそうですけど。あ・・・!」
僕は顔を上げるとスーツ姿の男性がいた。
「そうか、私は軍をまとめる【クライド・ボーリック】という。よろしく頼むよ!」
「(クライド・・・ボーリック!?)」
雄太の目の前にいたのはベビロックが話をしていたあのボーリックであった。
ベビロックの話していたボーリックと出会ってしまった雄太の運命やいかに!?また【化学の力】や【ほしのこえ】の詳細とは?戦争はまだまだ終わらない!




