市川新村長!?
想い出を振り返る雄太であったがその一方で世間の大半は市川への怒りで溢れていた。すると雄太の目の前に現れたのは・・・?
―雄太のプロフィール―
【名前】市川雄太
【年齢】29歳
【出身地】大阪・地域は不明
【職業】
《元の世界》不明
《現在の世界》身元を隠して鉄道員に就任。現在【チャンス鉄道鉄道員】の1期1年目。
【利き腕】右?
【過去】
●小さい頃から電車好き。
●10年前は草野球をしていた。
●何らかの事情で奈良を訪問していたがその時に異世界へと行くきっかけが出来ていた。
●曾祖母は高知県出身。曾祖父が二人登場している。
●学生時代などの詳細はなし。
【異世界での懸賞金】1200万C
【罪状】国内不法侵入・テロ活動行為など(判決・死刑=確定=)
突然現れた男性は雄太の方を向いてニッコリしていた。
「あなたは・・・曾祖父でしょうか!?」
どうやら雄太の曾祖父だというこの男性は雄太の質問に頷いてから言う。
「そうか、ここがお前にとって縁の地なのだな。自然に囲まれた秘境の地・・・素晴らしいじゃないか。」
「はい!」
雄太が曾祖父といる場所は和歌山県南部の秘境の地といわれる地域の山の中のとある小学校であった。この学校に雄太は何らかの思い出があるという。
「お前はどちらかといえば自然に馴染むタイプじゃな。」
「そうですね、自然の方が好きかな!」
雄太は曾祖父との会話が弾んだので嬉しそうな表情を見せていた。しかし少し時間が経つと曾祖父がその場から去ろうとしたので雄太はついていこうとしたのである。だが・・・
「おじいちゃん、待って!」
「ついてくるんじゃねえ!!このクソガキがっ!!!」
「え!?」
突然曾祖父は雄太に対して眉間にしわを寄せてから怒鳴りつけたのだ。雄太は突然過ぎて困惑した表情を見せていた。
「お、おじいちゃん!?」
「私は貴様の曾祖父じゃない!!!別人だ!!!去れっっ!!!!!!」
「で、でもおじいちゃん!今さっき『おじいちゃんでしょうか』と質問したら頷いてたじゃないですか!?」
「私は頷いてなどいない!私の視界から去れっっ!!!」
「・・・!?」
突然豹変した曾祖父・・・強くひ孫であることを主張した雄太はそれでも今にも泣き出しそうな表情をしていたのであった。
「消えろ!!!死にたくなければ私の前からさっさと消えろ!!!」
「!?」
雄太は曾祖父から冷たい言葉を浴びせられると腕で涙をぬぐいながらどこかへと走り去っていったのだ。
「(おじいちゃん・・・もう大嫌いだ!!!)」
雄太が去った校庭にいた曾祖父は雄太が走り去った方向を向いて少し険しい表情をしながら呟いた。
「(私は死神にはなれない!!)」
すると別の初老を過ぎた感じの男性が現れた。
「与一さん、あれでいいんですか?」
「タケさん、ああ。あれでいいんだ。」
「お前はひ孫じゃないはさすがに言い過ぎでしょう。」
「いや、あの子は私とタケさんのひ孫だ。あれくらい言わないと・・・あの子に未来がかかっているんだ。」
「なるほど、そうかもしれないですね。」
「ヒートンさんに全てを任せようか。タケさん・・・!」
「ええ。」
男性二人は雄太の走り去った方向をむいて静かにした後でフッと姿を消したのであった。
――――
その頃、雄太は山道をあてもなくずっと走り続けているとある海沿いの村に到着したのだ。
「ここは全く見たことない村だ。」
まだ目に涙を浮かべながら村に入る雄太であったが村は木造の民家が並ぶも人気がなく静かであった。
「あれ?誰もいないのかな?」
誰もいないようなので帰ろうとした雄太だが突然誰かが背後から腕を引っ張ってきたのだ。雄太は後ろを振り向くと怒り口調で何者か問うのであった。
「誰ですか!?何するんだ!!!」
「あなたは村長・・・!一年間の任期と復活業務をしていただきたい。」
腕を掴んだのは少し肌焼けした感じの若い男性で日本の弥生時代の服装のような格好をしていたのだ。
「あのな!俺は村長じゃないから!すみませんが帰らせてください!」
「ダメですよ!あなたを村長にしたいと二人の方から推薦があります!村会議長の《シャロック・クラシエ・ニラーゴ》氏と前村長の・・・」
「いやいや、推薦とか意味分からないんで!」
いきなり村長だと言われて訳がわからなかったからか怒りをさらに強めた雄太だが突然空から謎の声が聞こえたのである。
『雄太よ・・・甦りたければ、また元の世界に戻りたくばこの場所で村を治めて人々を救うのだ!』
「え!?俺に村長になれってか!!!?冗談じゃない!」
『たわけ!!!』
すると雄太の頭上に雷が落ちてきたのであった。
「ギャー!(・・・あれ?痛い!?なんでやろ!?)」
雷が落ちてきてしびれた雄太だが死んだはずなのに痛覚があるのだ。
『ある程度今の状況を理解したのなら村長としてしばらく励むように。お前の遺体は何もトラブルがないよう対処するから安心しろ。』
「安心しろ・・・?そんな・・・」
そういうと天の声は聞こえなくなったのである。雄太は復活のためにややこしい展開に巻き込まれてしまったようだ。
「(意味分からへん。)」
どたばたな展開に頭を悩ませる雄太だがまたトランビュートを旅する鉄道員として復活するためには村長を1年間務めなければならないことには変わりはない。すると先程の男性が雄太の腕を引っ張ってある場所へと連れていく。
「あわわ!どこへ行くんですか!?」
「ええ!村長の家ですよ!」
「村長の家!?」
そして雄太は村の中で一番大きいと見られる建物の前にやって来たのだ。
「ここが村長の家です。そして私は同居することになります副村長の【クロス・トサイクロン・ザンバス】と言います!」
「え?あ、僕は【市川雄太】です。よろしくお願いします・・・!」
「市川村長!よろしくお願いします!」
理解できないうちに名前も分からない村の村長を任された雄太だが復活するためにも頑張るしかないのだ!
曾祖父に冷たくあしらわれて悲しむ雄太だがいつの間にか名前も知らない村の村長になってしまうのであった。無事に鉄道員として復帰するために頑張らざるを得ない雄太であった。




