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本格的な旅が始まる

 雄太はヘリコプターから転落したがなぜかシャッキーという女性に助けられていたのであった。そのシャッキーが雄太に対し、この世界の話をするのであった。

 シャッキーは雄太に対して言った。


 「ねえ、外に出てみて。」


 「外に?え、ええ。」


 雄太は言われた通りに外に出るとそこは木が周りに並び自然に囲まれた村の中であった。


 「ここはグリーンフィールドという村よ。」


 「グリーンフィールド・・・」


 「ええ、自然に囲まれた村でいつも平和なのよ。」


 「この世界に来てからこんな静かな場所に来るのは初めてだな。」


 シャッキーの説明を聞くと雄太は異世界に来てから初めての安心感が出てきたのか体育座りをしたのであった。


 「この村はある大陸に属する村なのよ。その大陸とはトライエル大陸というの。」


 「トライエル・・・?」


 「この大陸にはたくさんの王国があって普段は争いも少なく平和な地域で観光客もとても多いのよ。」


 「そうだったのですね。だから俺も安心して・・・あ!」


 雄太のズボンのポケットに入っていたはずのカードが下に落ちたのである。


 「雄太、それは?」


 「これは・・・俺がいた世界で拾ったカードです。」


 するとカードを拾った雄太は大粒の涙を流しながらシャッキーに質問をしたのだ。


 「シャッキーさん、俺は元の世界に帰れるでしょうか?」


 するとシャッキーは首を横に振って雄太にあることを教えた。


 「無理ね。同じ人達(・・・・)を見てきたけど帰れた人はいないわ。もう元の世界には戻れないわね。」


 「・・・やっぱりですね。向こうにいた皆に2度と会えないなんて・・・グス・・・悲しいよ!」


 「泣かないで雄太!今は辛い気持ちかもしれないけど私もあなたを支えていくから前を向いて!!」


 「シャッキーさん・・・ありがとうございます・・・!!」


 雄太を励ますシャッキーだったが彼の悲しみは深く泣き止もうにも泣き止むことが出来なかったのだ。すると雄太はカードに書かれている新しい文字を見つけたのである。


 「え?『此処デスベキ事ガアル』・・・?」


 「どうしたの雄太?」


 「シャッキーさん、これは俺が駅の構内で拾ったカードなんですが時々書かれている文章が変わり、何か俺を導いているような気がするんです。」


 「どれどれ・・・確かに『此処ですべき事がある』と書いてるわね。もしかしてあなたは導かれてここに来たのかもしれないわ!」


 「導かれている?」


 すると雄太はあることを思い出したのであった。


 「そういえばカードを拾った後に郵便物が届いていて『君は生まれ変わる』とか書いていたような気がします。」


 「送付したのは誰か分かる?」


 「確か『レンジ』さんとかいう方・・・」


 「レンジ?聞いたことあるような。」


 「ご存知でしょうか?」


 「いや、はっきり記憶にはないわ。けどどこかでその名前を聞いたような気がする。そのレンジという人が誰か特定できたら何かあなたに関する重大な情報が得るかもしれないわ。」


 「!?」


 雄太は驚いた。このレンジという人物に会えたらもしかしたら元の世界に帰れるかもしれない。拳を握り彼は燃えたのである。


 「よっしゃー!俺は必ず元の世界に帰ってみせる!!」


 「なら私と一緒に行こう?」


 「え?何処へ!?」


 突然雄太と一緒に旅に行こうと言い出したシャッキーに彼は目を点にしたのであった。するとシャッキーはある情報を教えたのだ。


 「実はあなたのように何処から来たか分からない人達の集まる集落が少し離れた場所にあるんだ。そこは『レンスビレッジ』という村で人は少ないけど皆が仲良くして過ごしているそうよ。」


 「レンスビレッジ?もしかしたらそこに俺と同じ場所から来た仲間がいるのかもしれないですね!!」


 「恐らくね。ただすぐに着く場所じゃないから準備をしないとね。」


 「準備ですか?」


 「ええ、歩いていくから時間はかかるわよ。」


 「え・・・?」


 「さあ、もう明後日から行くわよ!!」


 「行くって・・・この家どうすんの?」


 「この家は大丈夫。お母さんに渡すから。私も旅に出たいからウズウズしていたの!」


 「え・・・え・・・!?」


 まさかのシャッキーの同伴に一人で行くことを考えていた雄太は謎の焦りと驚きを隠せなかったのである。

 トライエル大陸のグリーンフィールドから雄太の同郷が居るかもしれない『レンスビレッジ』に一緒に出発しようと言い出したシャッキー。いよいよ雄太とシャッキーの二人旅が、そして雄太にとって本格的な異世界での旅が始まるのであった。

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