~歌は人を幸せにする~
放課後、「えっ!また大河の新曲出るの。凄い!」みくが興味深々に言った。「あぁ、社長とマネージャーさんが今が一番売れるからバンバン稼ごうとやる気でさ。だから、これから事務所でその打ち合わせです。」「なる程。そりゃ大河も大変だ。」「んじゃ、そう言うことだからごめん2人とも、寄り道付き合えなくて。」「いいよ。大河急しいんだから、じゃあまた明日。」「またな。」2人が、視界から消えて小走りで事務所に向かった。
途中、運悪く信号機に引っかかり待っていた。あれ?「あそこにいるのって高橋?いやまさか。でもあそこは・・・。」向かい側に高橋らしき人影が見えた。信号機が青になりこっそり後をつけると高橋が入っていったところにxxx芸能事務所と書いてある看板があった。「てかここって俺の事務所じゃんか!」どういうことだ。頭の中で今起きていることを整理しようとするが、全くできない。「何で、あいつが?」高橋のことはよく知らないが、自分の事務所に入ったら誰でも驚くと思う。とりあえず中に入って後をつけることにした。どうせ自分もいくし、正直気になるからな。
高橋は、カウンターで受け付けのようなものをして、さっさとエレベーターの方に向かっていた。自分は、階段で高橋が押したボタンの階に行った。三階に着くと、応接室に入って行った。全く理由が分からず、少し待っていた。
数分後、まだかまだかと待っていると悠斗さんとそのマネージャーさんがそこに入って行った。俺はその部屋に入ろうとしたらが、自分のマネージャーが呼びに来た。「大河君くんここにいたんだ。捜したよ。君の打ち合わせ場所は2階だよ。行こう。」「はい。」
打ち合わせが、終わると早速3階に向かった。三階は静まり返った空間だった。もう帰ったのかと思って諦めて帰ろうとした。その時、3人が応接室から出てきた。様子を見ていると、悠斗さんと高橋が親しそうに話していた。暫くすると悠斗さんとマネージャーさんが、居なくなった。勇気を出し高橋に話しかけた。「高橋、お前何でここにいるんだよ。」間をおいて高橋が答えた。「あなたには、関係の無いことです。」そう言って彼女はその場を去った。