~歌は人を幸せにする~
初めまして。ゆうりんです。今回から初めて、小説を書くことにしました。まだ、未熟ではありますが良かったら一度読んで見て下さい。
「麗奈、もう時間よ。次の仕事あるんだから、早く昼食食べ終わってよ。」「まだ、無理。」「無茶、言わないで、今週だってスケジュールびっしりあるんだから。駐車場先に言ってるわよ。」そう言って走って駐車場に行ったのは、私のマネージャーの田中さん。ピシッとした黒スーツ。仕事熱心は良いことだと思うけど、正直堅すぎる。これだから、彼氏出来ないんだろう。「はぁ。」と溜め息ついて仕方なく駐車場に向かった。エレベーターで地下駐車場まで行くと車の前で田中が待っていた。「遅かったじゃない。さぁ、行くわよ。午後からも、声姫の仕事あるんだから。」声だけの歌姫、通称声姫。 私は、声だけの歌手をしている。 小学生の頃から歌手の仕事に憧れていた。あのステージには綺麗で光輝く世界が広がっている。そう思ってオーディションを受けに行ったこともあったけ。車のドアに映っていた自分は何故か、とても沈んだ目をしていた。 そう。本当にただ、あの頃は歌手に憧れて歌おうとしていた筈だった。
六年前・・・。「次、16番、高橋麗奈さん。どうぞ。」「はい、16番高橋麗奈です。宜しくお願いします。」試験官の人達が、長い机に座って真剣な顔つきで資料を眺めている。緊張するなー。でも大丈夫よ。私なら。「では、自分の好きな歌を1つ歌ってみて下さい。」「はい。ナーナ~、ずっとこのときまで~」その瞬間、周りの大人達の目の色が、一瞬にして変わった。この時は考えもしなかった。私が。いや他の大人達もまさか芸能界に嵐を呼ぶ存在が、今ここにいるなんて想像もしなかっただろう。
今回、麗しの歌姫を読んでいただきありがとうございます!次回も気合い入れて頑張ります。応援宜しくお願いします。