我が闘争
僕は見た目なら何処にでもいる普通の大学生男子
だけど、歴史や地理、政治の世界には非常に興味があるというここ最近では少し稀なタイプ
まぁ、そんな僕に 名前が無かったからここでは主人公もしくは男性Aと表現しておこう
さて、先程も話した通り自分は地理が好きなもんだから休みになれば近くの山に行って個人的な地質調査をしてみたりしてたんだ
器具はアルバイトや親からの小遣いを貯めて買った
それでこれはそんな事をしてたある日の事なんだ
とある場所で土を掘っていたら金属音がしたんだ
自分あの時にその音の正体を掘り当てるべきでは無かったんだ…
それでこんな山の中で金属音がしたため僕は不思議に思ってその金属の物質を取り出したんだ
すると、現れたのは金庫だったんだよ
しかも、その正面にはハーケンクロイツが描かれていたんだ
初めは驚いたよ
まさかナチス・ドイツの隠し財宝が日本のこの山にあったなんてとね
それで、警察に持っていくか少し悩んだけどすぐにやめた
その時自分にはこの世紀の発見とも言える瞬間に出くわしてるのではないかとおもった
もしかしたら、今まで不明だった事も全て明らかとなるような資料が入ってるのかもとさえ思えた
だから、私は車にその金庫を載せて家まで持って帰った
そして 今思うと不運な事だったがその金庫には鍵がかかって無かった
だから、レバーを捻れば簡単に開いた
あのときは興奮しきっていた
これから起きることなどどう想像出来ただろうか
金庫を開けた瞬間に中から黒い何かが一斉に出てきたのだ
それがゴキブリ出なかったことははっきり言える
私は禁断の箱を開けてしまったのだ
するとその黒い何かは私の中に入ってきたのだ
暫くして気がついた時には身体に違和感を覚えた
まず立った時に明らかに背が以前より低くなってることがわかった
また、服装も変わっていた
そして、鏡をみると其処には白髪をし、西洋人の顔つきをし、腕にハーケンクロイツの腕巻きをした美しい少女が映っていた
胸には鉄十時勲章もあった
そして、自分の身体な筈なのに何者かがもう一人私の中に存在しているように感じた
それが確信に変わるのは早かった
目の前にとある男が現れたのだ
私と同じハーケンクロイツの腕巻きをして、髪型は七三分け
鼻の下にちょび髭をはやしていた
私は彼が誰かなど直ぐにわかった
歴史を知る上で絶対に知ることになるであろう人物
第一次世界大戦後の大不況を解消し
民衆から絶対的な支持を獲得し
第二次世界大戦を引き起こしユダヤ人を大量に収容所に送った
総統とよばれる独裁者
そう、アドルフ=ヒトラーが目の前に立っていた
彼を見た瞬間は足が震えてとてもではないが立てる状態ではなかった
私は国家社会主義者でなければ彼に対して特別な感情は持っていない
しかし、彼の総統まで成り上がった経歴と打ち出した政策は真面目に素晴らしいと思っていた
実際その成果は出ているのだからね
しかし、私は彼を崇拝など一切しないし現在のドイツ政府や一般人に比べて過度な批判はしないがナチスはあまり良いとは言えない存在という自覚はあった
さて、それで目の前に現れた彼だが
その時 彼が話しかけてきた
ヒトラー「貴様があの金庫を開けたのか?」
私は震え声でありながらもはい(ya)と答えた
すると彼はこう答えた
ヒトラー「では今度は貴様の身体を活用させて貰う なに 身体の主導権は君にある 取り憑かせてもらうだけだう その変わり君に能力を与えてやろう」
この日、人生が狂いだした