プロローグ
(不)定期連載予定。
駄文ですが頑張ります。
モノ使い、と呼ばれる所謂魔法使いたちが誕生して100年。
彼らは15歳の誕生日に一生の相棒となるモノに自分の力、通称魔力を宿らせ、それを武器にしたりしていく。
そうして、魔力が宿ったモノを人は「魔器物」と呼んだ。
魔器物は、自分で選ぶことが出来る。もちろんモノ使いとの相性もあるが、基本的には人が普段日常生活で使用しないようなモノを選び魔力を宿らせる。
その方が人と被らないありふれた魔器物とならないからだ。
人が日常的に使用するモノが魔器物になった場合そのモノを使用する人間が多いため、モノ使い本来の力を出せない魔器物となることが多い。
今やモノ使いとしての力は万人が身に付けなければならない一般教養として世間に浸透していた。
おかげでモノ使い専門の高校ができ、中学では魔法の基礎を学ぶスタイルが教育にも取り入れられている。
彼らは在学中モノ使いとしての腕を競い合うのだ。
しかし、人の中でも特にモノ使いとして素質があるとされる5つの一族がある。
その中の一つ、魚の一族に生まれた魚津 真鯖は今年の春高校一年生になったばかりの駆け出しモノ使い。
中学では常にトップの成績を維持し続け、魚の一族としても、普通のモノ使いとしても期待された彼が魔器物として選んだ器は、
____万人愛用の筆記具、シャーペンだった。