表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レコンキスタドール  作者: 二高原 拓人
2/5

プロローグ2

プロローグ2


帰りの電車は行きのより最悪だった。

あの彼でさえ言葉がなかった。やっぱり2人で来るんじゃなかった。こんなかっこ悪いところを…。なんで俺なんだ?

なぜ俺が落ちてあいつは受かってるのだ。

俺の方が模試の点数は上だったし、奴のやらなかった生徒会にだって面倒ながら3年続けた。なのになぜ。

泣きたい 。叫びたい。 一人になりたい。

この僕はうまく動揺を隠せてるだろうか。

帰りの電車は行きのよりも何倍も長く感じられた。


家に帰った。ダッシュで階段を駆け上がり自分のベッドに飛び込む。

「拓人ー。どうだったの。受かったの。」

一階のリビングから母の声が聞こえた。

うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。うるさい。黙れ。


このことを知った母はどんな顔をしてどんなことを思ったのだろうか。あの後不合格のことを知った母と父は僕のことをとても心配した。してると思った。あの日から外に出てない。怖い。怖い。怖い。

みんなで俺を笑うんだ。蔑むんだ。

春は。

絶望の季節だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ