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†††97


少年が西の国の魔法使いに作戦の説明をしたおよそ一週間後、少年とホルトゥンに乗っ取られていた西の国の一軍は少年が語ったとおりに東の国の首都の目と鼻の先に陣取っていた。


「なんだアレは!あの軍は小僧とホルトゥンが制圧したのではなかったのか!?」

東の国の王がこめかみに青筋を立てて怒鳴り声をまき散らす。

「はっ!報告ではその通りになっております」

「ではなぜ軍があの位置で停止しているのだ!おかしいではないか!」

一軍を丸ごと捕らえた、という報告がアヴィンからもたらされたのが数日前。捕虜として留める場所が無いので残りは首都に護送したい、というやや投げやりな文が届き、上層部は大混乱であった。文には既に捕虜二万人は出発したとあり、断ることはできない。戦後処理のためにも捕虜をないがしろにするのは極力避けたいところであった。

いきなりの要求だったが、数日のうちに首都以外にも津々浦々、数々の収容所に手配を済ませ、二万の席を確保した首都の役人達はこの物語において主人公達とは別の意味で最も苦労した人たちであろう。


しかし、彼らの努力は徒労に終わる。

首都までやってきた捕虜の群れは首都に入ることなく、停止したのだ。

役所に悲痛な叫び声が上がったことは言うまでもない。


†††

43が抜けていたことに気づいて修正しました。

すみませんでした。

これからも北の海の魔女をよろしくお願いします。

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