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「彼の魔法がどんな仕組みで掛けられていて、なぜあなたに見破れないのかは言えない」

「・・・・・・そうか。・・・・・・で、お前は何だ?」

グルップリーが目の前の少年を指さして尋ねた。

「この子は参謀だよ。彼が今回の作戦の大半をひねりだしたんだ」

ホルトゥンがうすい笑みを浮かべつつ横から説明する。

「・・・・・・ほお」

「いやいや、ホルトゥンのアイデアがほとんどでしょ。何言ってるんだよ」

「そうだっけ?」

「・・・・・・つまりお前達二人だけで、我々は窮地に立たされていると?」

ホルトゥンと少年のやりとりにグルップリーは冷水のような声で質問した。

「・・・・・・そうなるね」

少年がやや真顔に戻って応える。

グルップリーはぎりっ、と唇を噛み、右腕を伸ばした。

「お前達が・・・・・・」

西の国の魔法使いの殺気に少年とホルトゥンは身を強ばらせる。

「・・・・・・やめておけ。お前に俺たちは見切れない」

ホルトゥンが少年も初めて聞くような低い声で告げる。

「見切れないだと・・・・・・?上等だぜ。辺り一面を火の海にすれば関係ないだろ!」

「大将も近くにいるんだけど。巻き添えになっちゃうよ」

少年が静かに忠告する。

「・・・・・・問題ない。彼も軍人だ。こういう時の覚悟はできているはずだ」

「じゃあ、彼らもいいのかい?」

少年はホルトゥンに頷いてみせた。


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