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†††82


宴会が始まって数時間。すでに宴会場はつぶれた兵で阿鼻叫喚と化していた。

ちなみに武器庫の番の兵も幸いなことに宴会に出られたらしく、武器庫の前には現在誰もいない。


そんな折り、ようやくグルップリーは動き出した。


武器庫の辺り、あるテントの陰から彼はするりと姿を現した。

そのままゆっくりと武器庫の一つのテントに近づいていく。

そして彼の耳には二人分の声が段々と大きくなって聞こえてきた。


「・・・・・・あとは火を点けるだけだね」

「・・・・・・いや、そう上手くはいかないみたいだね」

グルップリーがテントの入り口に立ったとき、二人組の背の高い方が振り向いてちょっと笑みを浮かべた。

「ここからが大変だ」


†††

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